塾長のコラム (順次掲載版)
2025年 1月〜6月分 (テキストのみ)
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2025年1月25日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 今回は共通構文について解説していきますが、前回の挿入構文と同様に、構文と言うよりは1つの表現用法と考えた方がピタリと来ますね。共通とは要するに、数学で扱うところの分配法則に類似して、同じ文言を繰り返す時に、それら文言の共通項を(頭の中で)括弧で括り、残りの異なる要素を並列するとの用法です。数学の様に実際に括弧の記号で共通項を括ることは出来ませんので、<眼力>でもって、異なる要素がどの共通項に掛かるのかを見抜くことになります。まぁ、基本的に、(A+B)X→AX+BX, X(A+B)→XA+XB を見抜くことに尽きますが、AとBが語数も揃った綺麗な対等な関係に理想的に記述されているとは限らず、Bの方の後ろに余分な文言が続き、それも含めてXに掛けて良いものかと判断に迷うシーンも多発します。これは英語なる言語の、成文構造の緩さそのものが抱える問題もあるのですが、一番はそれに注意を払わない英文作成者側の怠慢、推敲不足を露呈するものです。この様なことは日本語の記述でも頻発し、要は述べ手側の意識の問題ですね。この様なシーンでは<文脈>即ち意味合いから相手の主張を汲み取り理解する(正しくは、読者側が理解して上げる)他にありません。塾長から言わせると、<最初から誰もが分かり易い明快な文をモノするのがお前、本当のインテリつうもんだろ?>との感想を抱くしかありません。まぁ、ハズル解読のような英文を出題されては、特に人生経験の少ない若者は難儀するでしょう。 以上の様な<曖昧性>に留意しつつ、(A+B)X→AX+BX,及び X(A+B)→XA+XB と解釈する際の一通りの注意点を今回1回にてザッと解説して行きます。一見して意味の取れない英文に出会った際には、何が共通項なのかを落ち着いて考えるだけで疑問の霧が晴れるケースは多く、読解上の大きな援軍を得ることになります。原理的には、(A+B)X→AX+BX, と、X(A+B)→XA+XBの2つ、また、共通語が前後にある場合 X1(A+B)X2 →X1AX2+X1BX2 の3通りしか存在せず、以前に採りあげた否定の比較構文などに比べると格段に与しやすい筈です。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序通りに触れて行く積もりです。 『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第3章 共通構文ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。共通構文 Common Relation*2つ以上の等位の関係にある語句が他の語句に対して共通に掛かる場合、これを共通関係 (Common Relation) と言います。*共通構文は、1つの共通語句と、それに掛かる二つ以上の語句とからなり、@共通語が前にある場合、A共通語が後にある場合、B異なる共通語が前後に配置する場合、の3種類があります。*共通要素を繰り返す手間を省き、文章を簡潔でコンパクトにする為に利用されますが、情報を省略することを通じて曖昧性を生じ、逆に文意を誤って解釈することにも繋がります。*共通関係は「修飾語と被修飾語」「主語と動詞」「動詞と目的語」「動詞と補語」「助動詞と動詞」「前置詞と目的語」などの間で見られます。*まぁ、あらゆる組み合わせで記述可能です。*要素 a,b,...は同一要素の均等な構造の語、句、節とする必要があります。*この均等さ、対称性が崩れた記述がそこそこ見られますが、その場合は読み手側にどこをどの範囲まで括弧で括れば良いのか迷いを与えます。*その様な文の書き手側も自身が誤解されて損をします。*まぁ、文言がどこに掛かるのかを文脈 context から考えろと読み手に強いる訳ですが、推敲の足りない悪文です。*1個の文を長々と続けそこに多くの情報を詰め込もうとする姿勢に全ての英文解釈上の問題が続発すると言っても過言ではありません。*塾長は長い英文を目にするだけで、この書き手は似非インテリかと思う事が多いですね。まぁ、いい加減にしろ、との気持です。*寸足らずに感じられても短い明快な文意の文を複数個記述し、1つの段落として書き手の言いたい事を最終的に理解させる方が余程マシな訳です。*要素 a,b,...はせいぜい3つとするのが望ましいでしょう。特に節の場合は3つでも苦しい感じがしますので2つが良いところでしょう。1.共通語が前にある場合 X(A+B)→XA+XBGovernment of the people, by the people, for the people shall not perish from the earth. (Lincoln)人民の、人民に拠る、人民の為の政治は地上から滅びることはない。X: GovernmentWe bathed in the sea, played on the sand, and took a rest under the cool shade.私たちは海水浴をし、砂浜で遊び、涼しい日かげで休息した。X: WeEducation means development, not only of the brain, but also of the body.教育は、頭脳(の発達)ばかりでなく、肉体の発達も意味する。X: developmentWhat we do not know is always a cause of uneasiness, of suspicion, or of fear.私たちが知らないことは、常に不安、疑い、恐れの原因である。X: a causeAt once Miss Keller was invited to write articles for magarzines and to speak for the blind in many pats of the world.ミス・ケラーは、すぐに雑誌に記事を書いたり、世界各地で盲人のために講演するよう招かれた。X: was invitedSpeech is, or ought to be, silver but silence is gold.話し言葉は銀である、いや銀であらねばならないが沈黙は金である。X: SpeechEvery country tends to accept its own way of life as being the normal one and to praise or criticise others as they are similar to or differ from it. And unfortunately, our picture of the people and the way of life of other countries is often a distorted one.どの国も、自国の生活様式を普通のものとして受け入れ、他国がそれに似ていたり異なっていたりすると、賞賛したり批判したりする傾向がある。そして残念なことに、他国の人々や生活様式に対する我々のイメージは、しばしば歪んだものとなる。X: tends, is often2.共通語が後にある場合 (A+B)X→AX+BXShe always looked, but never really was happy.彼女はいつもしあわせそうにみえたが、実は決してそうではなかった。X: happyHe has not, or has never had, anyone to love him.彼には愛してくれる人はいないし、また今まで一人もなかった。X: anyoneHis energy is not and cannot be what it was.彼の活力は昔のとおりでなく、またそうであるはずもない。X: what it wasWriting English, and not reading it, makes you a fluent speaker of it.英語を読むことでなく、英語を書くことによって、君は英語を上手に話せるようになる。X: makesPassions weaken, but habits strengthen, with age.情熱は年とともに弱まるが、習慣は年とともに強まる。X: with ageThe health, and perhaps the survival, of the whole human race is at stake in the use of atoms for peace as well as in their use for war. .(津田塾大)全人類の健康、そしておそらくは生存が、戦争のための原子使用のみならず平和のための原子使用に懸かっている。X: is at stake*at stake = at risk, being risked (命・名誉・安全などが〉賭けられて,危険にさらされてOne thing these young people seem to have in common - the angry ones as well as the quiet ones 一 is a complete rejection, or indifference to, the political system of this country.これらの若者−怒れる若者にも、おとなしい若者−にも共通しているのは、この国の政治体制に対する完全な拒絶、あるいは無関心である。X: the political systemChurchill disliked sports almost as much as he despised the classics. He refused to cheer at, much more to participate in, the football and cricket matches; the only form of athletics in which he distinguished himself was the fencing compettotion which he won when he was seventeen. His father concluded that the best place for his son was a military school. (神奈川大)チャーチルは、古典を軽蔑するのと同じくらいスポーツを見下していた。フットボールやクリケットの試合を応援することも、ましてや参加することも拒んだ。彼が唯一活躍した陸上競技は、17歳のときに優勝したフェンシング競技だけだった。息子にとって最良の場所は陸軍士官学校である、というのが彼の父親の結論だった。(神奈川大)X: refused X: the football and cricket matches*despise = to look down on, scorn, disdain 見下す3.異なる共通語が前後にある場合 X1(A+B)X2 →X1AX2+X1BX2Work is so much a necessity of existence that it is less a question whether, than how, we shall work.仕事は生存にきわめて必要なものであるから、仕事をすべきか否かと言う事よりも、いかに仕事をすべきかと言う事が問題である。X:1 question X2: we shall work*question (whether, than how) we shall work = question whether we shall work than question how we shall workX1(A+B) と(A+B)X2の重複パターンになります。How the book came to have, for a work of this kind, so much success, and what sort of persons compose the bulk of those who have bought, Iwill not venture to say read, it, I have never thoroughly understood. (J.S. Mill)この種の作品にしては、どうしてこの本がこれほどの成功を収めるに至ったのか、また、この本を買った(読んだとはあえて言わないが)人々の大部分はどのような種類の人々なのか、私にはまったく理解できない。(J.S.ミル)X1: have X2: it*those who have bought, (I will not venture to say) read, it = those who have bought it and (I will not venture to say) have read itX1(A+B) と(A+B)X2 の重複パターンになります。In such cases, failure to afford time and leisure encourages, if it does not actually create, habits of speedy, but snapshot and superficial,judgement.このような場合、時間や余暇を与えないことは、実際にそうさせるわけではないにしても、スピーディーだがスナップショット的で表面的な判断の習慣を助長する。X: affordX1: habits of X2: judgement*habits of (speedy, but snapshot and superficial) judgement.X1(A+B) と(A+B)X2 の重複パターンになります。The question of religion is one of the difficulties his work presents. There is something peculiary British in his humour: it is perhaps a kind of humour that can be understood and enjoyed to the full only by the English, and that can not be exported or translated with losing its freshness.(大阪経済大)宗教の問題は、彼の作品が示す困難のひとつである。彼のユーモアには英国特有のものがある。それはおそらく、英国人にしか十分に理解し楽しむことができない種類のユーモアであり、その新鮮さを失うことなく国外に出したり翻訳したりすることはできないものである。that can not be (exported or translated) with losing its freshness.X1: that can not be X2: with losing its freshnessA: exported B: translatedPlato was a great philosopher who lived in Greece more than two thousand years ago. His teaching fell into two main divisions, examination of the foundations and methods of human thinking and an examination of political institutions. He was the first man to write a Utopia, that is to say, the plan of a society different from and better than any existing one. This shows boldnes in the human mind which had hitherto accepted social traditions and customs with scarcely a question. (神奈川大)プラトンは2000年以上前のギリシャに生きた偉大な哲学者である。彼の教えは、人間の思考の基礎と方法の考察と、政治制度の考察の2つに大別される。彼はユートピアを書いた最初の人物である。これは、それまで社会の伝統や慣習をほとんど疑うことなく受け入れてきた人間の心の大胆さを示している。(神奈川大)X1: society X2: any existing one*a society (which is) (different from and better than) any existing oneX1(A+B) と(A+B)X2 の重複パターンになります。X1: social X2:with scarcely a question*accepted social (traditions and customs) with scarcely a questionこちらも上記と同様です。 |
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2025年1月20日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 今回からは挿入構文について解説していきますが、前回の同格構文と同様に、構文と言うよりは1つの表現用法と考えた方がピタリと来ますね。挿入とは要するに、元の完成された文、即ち、完全文に対し、付加的な情報を割り込ませる表現形式となりますが、逆に言えば、それらの要素を取り除いても完全文として存在し得る場合、挿入がある、と判断可能です。割り込みがある為に、文意が取りにくく成っている場合もありますが、その様な場合には、ははぁ〜ん、これは挿入表現かも知れないと判断し、括弧を利用して括ってみて下さい。括弧を用いて視覚的に判別することで格段に文意を把握することが容易になる筈です。これは日本語とは異なりアルファベットの羅列に終始する英文構造を少しでも視覚的に要素判別する方法として大きな力になります。この様な視点も併せ解説していきます。このシリーズの第3回目となります。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−共通構文、強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く積もりです。 英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。 https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/parenthesis?q=Parenthesis『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第2章挿入構文ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。挿入構文 Parenthesis 3*文の途中または終わりに、文法的には特に関係はないが説明、批評、注釈などを加える語句を差し挟むことを挿入 (Parenthesis) と言います。*通例、コンマ、ダッシュ、括弧などで挿入語句を区切ります。4.節の挿入--------------------------------------------that-clause に先立つ先頭部分の that-clause 内への挿入Perseverance, it has often been said, is the key to success.しばしば言われてきたことだが, 忍耐は成功への鍵である。= It has often been said that erseverance is the key to success.Determination, it has frequently been said, is the way to progress.決意は進歩への道だとよく言われる。He was rather proud of his home. There was about it, he thought,a certain distinction.彼は自分の家を誇りに思っていた。彼は自分の家を誇りに思っていた。Travel becomes uninteresting, someone has remarked, in exact proportion to its rapidity.旅はその速さに比例して面白くなくなる、と誰かが言った。His desires, it appears, have worked out as expected.彼の望みはどうも,叶ったらしい。His clarification, it should be admitted, was a little unsatisfactory.彼の説明がすこし不満足であったことは認めなければならない。He is - I would rather not tell you - a wily individual.彼は一あまりいいたくないのだが一ずるい人です。*wily = cunning, designing, sly 狡い、計算高いAre not all natural things, it may be asked, as lovely near as far away ? (O.W. Holmes)すべての自然の景物は、いかがでしょうか、遠くから見たと同じように、近くで見ても美しくはありませんか。(O.W.ホームズ)= I think all natural things are as lovely near as far away--------------------------------------------一般的な副詞節の挿入*副詞節ですので本来は主節の途中に挿入せず、その前後に置くものです。*定型的な表現が多いです。He is,as I told you before, a very bright boy.彼は以前にもお話ししたとおり、とても利口な少年です。He is,so far as I know, a reliable person.彼は私の知っている限りでは、信頼できる人である。--------------------------------------------if, though の譲歩節の挿入* これは if, though の譲歩節を挿入する場合に良く見られます。*if not, if any, if ever などは省略の形で用いる慣用句で、通常 if = even if (譲歩表現) の挿入句として用いられ、前後にコンマを置いて使います。*if not, if any は few, little の次にくることが多く、 ever は seldom, rarely の次に来ることが多いです。*たとい〜である/無いにしても、の意味になります。It was difficult, if not impossible, to make friends with him.彼と仲良くするのは、不可能でないにしても,難しかった。*if not impossible = if it is not impossibleIt was now nearly, if not altogether, daylight.すっかり明けたとは言えないにしても、もうほとんど夜は明けていた。cf. altogether = complete, whole 丸ごとThere is little, if any, difference between them.それらの間に差異はあるにしても(ほんの)わずかである。He has seldom, if ever, spoken in public.彼は人前で話をすることが、たとえあったにしろごくまれであった。be that as it mayそれはともかくもThey don't see the reason why you think it that way. You can, be that as it may, cause them to figure out your purposes behind suspecting as much.彼らはあなたがそう考える理由がわからない。あなたは、それは兎も角も、あなたがそう疑っている背後にあるあなたの目的を彼らに理解させた方が良い。*you can do は、相手に助言する表現です。君は〜すべきだ、〜した方が良い = you should do--------------------------------------------<what is + 比較級>の挿入*先行詞を含む関係代名詞 what (= the thing that, the thing which)の慣用的用法の一つとして <what is + 比較級>が独立節として挿入されることがしばしばあります。これは「さらに〜のことには」と訳します。*https://www.kensvetblog.net/column/202411/20241101/ をご参照ください。*前に and を添えるのが一般的です。He is intelligent and what is better, is very strong.彼は知性があり、さらに良いことにはカラダがとても頑強です。He said nothing, and what is worse, laughed at us.彼は一言も発しなかったし、そしてさらに悪いことには、われわれを笑ったのだ。Hard work, moreover, tends not only to give us rest for the body, but, what is even more important, peace to the mind.その上、仕事を熱心にやる事は、肉体に対する休息を人に得るのみならず、さらに重要なことには、精神に平和を与えることにもなり易い。cf. us はyou の目的格ですが、一般人を指します。*tend to do = be likely to do 〜する確率/蓋然性が高い、〜し易い*上の文例で、tend to do を、〜する傾向がある、と訳すとまともな日本語になりません。〜し易い、〜になり易い、などと適宜訳します。5.疑問文、関係詞節中の挿入*<後ろにthat-clause を取る主語+動詞>を疑問詞のあとに挿入する表現は日常茶飯に頻用されます。*この場合挿入語句の前後をカンマで区切りません。*大学入試の整序問題としても頻出します。--------------------------------------------疑問文中の挿入Where do you think he has gone ?彼はどこへいってしまったと思いますか。*Where (do you think) he has gone= Where has he gone? + do you think (語順の変化に注意)How old do you guess that woman is ?あの婦人は何歳だと思う?= How old is that woman? + do you guesscf. 動詞 guess はぞんざいな語感を与えます。〜じゃね?の casual 表現になります。--------------------------------------------関係詞節中の挿入The boy who I thought was honest deceived me.正直だと思っていた少年が私をだました。*who (I thought) was honestDreams have always fascinated mankind, because they open up to us a realm of our personality which we did not know existed. (J. A. Hadfield)夢は常に人類を魅了してきた。なぜなら、夢は私たちの知らない人格の領域を開いてくれるからだ。(J・A・ハドフィールド)*which (we did not know) existedI was on my guard against the attack which I knew might come from the land, but the sea, from which I thought no danger threatened, had proved yet more deadly.' Things which we feared might do us hurt turn out to our advantage, and what we thought would save us proves our ruin.(大阪府大)私は陸から来るかもしれない攻撃から警戒していたが、危険はないと思っていた海からの攻撃は、さらに致命的であることがわかった。傷つくかもしれないと恐れていたことが、かえって有利になり、助かると思っていたことが破滅を招くのだ。*which (we did not know) existed.*from which (I thought) no danger threatened*which (we feared) might do*what (we thought) would save6.独立文の挿入*文法的には関係ない独立した文が他の文にそのまま挿入されることがあります。*前後を区切るためにコンマのほか、ダッシュ、括弧も用いられます。*本来なら、適当な接続詞や関係詞を用いるべきですが、そこまでは明示しないで補足的な文言を加える表現と言えるでしょう。*文の挿入により、冗長な陳述になり、例えば文学的な含みや間を与える事は出来ても明快さが犠牲になります。*それ故、個々の文の論理的関係、繋り具合の明快さを至上とする学術論文にはこの形式は全く見かけません。*塾長としてもこの様な表現は時代掛かったものに感じますし、分詞構文同様に読み手側に<接続詞>の類推を強いる<面倒臭い文章>ゆえ、積極的な利用はお勧めしません。All the uncommon books that I have, they are to be sure not many, will be available to you.私の珍本は、ほんの少ししかありませんが、みんな自由に読んでくたさい。cf. to be sure = without doubt; certainly 確かにI came up to London without a moment's delay (it was last harvest time) and I saw my uncle's companion.私は遅滞なくロンドンに来て (それはこの前の秋だったが) 叔父の友人に会った。Mr. Allen was a bit tired of driving-his wife didn't drive at all-and so they decided to have a day's rest in Switzerland.アレン氏は運転に少し疲れていた−妻はまったく運転しない−ので、スイスで1日休養することにした。Paradox though it may seem一and paradoxes are always things-it is none the less true that Life imitates art far more than Art imitates life. (O. Wilde)逆説に見えるかもしれないが、逆説は常に存在するものであり、芸術が人生を模倣するよりも、人生が芸術を模倣することの方がはるかに多いことは、何ら劣らず真実である。(O.ワイルド)He once said that if you wanted to be a great musician you had to be born poor. He said that there was something - he admitted he didn't know exactly what it was - but he said there was something buried in the soul by poverty - something mystic, something beautiful, something that developed feeling and force and sympathy and tenderness. (D. Carnegie)彼はかつて、偉大な音楽家になりたければ貧しく生まれなければならないと言った。何か--それが何なのか正確にはわからないと彼は認めたが--貧しさによって魂に埋もれるもの、神秘的なもの、美しいもの、感情や力、共感や優しさを育むものがあると彼は言った。(D.カーネギー)今回で挿入構文の解説は終わりますが、構文と呼称するよりは寧ろ単なる1つの表現方法とも言えますね。皆様の知識の復習がてら各回短めのコラムに仕立てました。この先もまた、また〜り、がつんと進めましょう! |
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2025年1月15日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 今回からは挿入構文について解説していきますが、前回の同格構文と同様に、構文と言うよりは1つの表現用法と考えた方がピタリと来ますね。挿入とは要するに、元の完成された文、即ち、完全文に対し、付加的な情報を割り込ませる表現形式となりますが、逆に言えば、それらの要素を取り除いても完全文として存在し得る場合、挿入がある、と判断可能です。割り込みがある為に、文意が取りにくく成っている場合もありますが、その様な場合には、ははぁ〜ん、これは挿入表現かも知れないと判断し、括弧を利用して括ってみて下さい。括弧を用いて視覚的に判別することで格段に文意を把握することが容易になる筈です。これは日本語とは異なりアルファベットの羅列に終始する英文構造を少しでも視覚的に要素判別する方法として大きな力になります。この様な視点も併せ解説していきます。このシリーズの第2回目となります。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−共通構文、強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く積もりです。 英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。 https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/parenthesis?q=Parenthesishttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/by-the-wayhttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/of-coursehttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/for-instancehttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/in-facthttps://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/after-all『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第2章挿入構文ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。挿入構文 Parenthesis 2*文の途中または終わりに、文法的には特に関係はないが、説明、批評、注釈などを加える語句を差し挟むことを挿入 (Parenthesis) と言います。*通例、コンマ、ダッシュ、括弧などで挿入語句を区切ります。3 句の挿入*成句、不定詞、分詞が副詞句として挿入されることがあります。*不定詞、分詞構文で定型句化している表現は多くありますが、各々独立不定詞、独立分詞構文と呼称されます。*独立不定詞、独立分詞構文に関しては以下に始まるシリーズにて詳述しています。https://www.kensvetblog.net/column/202009/20200920/*ここでは極く一部を紹介するに留まります。--------------------------------------------慣用句の挿入by the way=incidentally ところで、ついでながら 今思いついたことを語る時に用います。口語です。*その道の傍に、の文字通りの意味も取り得ますWhich he examined rather too closely for my comfort, by the way.ところで、彼は私の慰めのために、それをかなり綿密に検査して呉れた。*which は前文内容を表す代名詞(=今述べた事)です。examined の目的語ですが倒置されています。The name Latifah, by the way, means 'delicate'.ところで、ラティファという名前は 『繊細な』という意味だ。of course勿論、言うまでも無いが (口語)*強調表現です。*日本語と全く同様の語感です。肯定にも否定にも用います。Of course there were lots of other interesting things at the exhibition.もちろん、展示会には他にも興味深いものがたくさんあった。'I have read about you in the newspapers of course,' Charlie said.「もちろん新聞で君のことは読んだよ」とチャーリーは言った。You're not really seriously considering this thing, are you?' 'No, of course not.'まさか本気で考えているんじゃないだろうな? いや、もちろん違うよ。for instance, for example= e.g. (exempli gratia の短縮形) 例えば = as an exampleIf you were to go to Italy, for instance, you would get a different perspective on our culture君が例えばイタリアに行けば、私たちの文化について違った見方ができるだろうin fact= in reality, in truth2つの意味用法があります:1.You use in fact, in actual fact, or in point of fact to indicate that you are giving more detailed information about what you have just said.in fact、in actual fact、in point of fact などを使って、今言ったことについてより詳しい情報を提供することを示します。そして実際 = indeedWe've had a pretty bad time while you were away. In fact, we very nearly split up this time.あなたがいない間、私たちはかなりひどい時間を過ごしてきた。実際、私たちは今回、危うく別れるところだった。= We've had a pretty bad time while you were away. In fact, we very nearly split up this time.He apologized as soon as he realized what he had done. Indeed he wrote a nice little note to me.彼は自分のしたことに気づいてすぐに謝った。実際、彼は私に素敵なメモを書いてくれた。2.You use in fact, in actual fact, or in point of fact to introduce or draw attention to a comment that modifies, contradicts, or contrasts with aprevious statement.in fact, in actual fact, または in point of fact を使って、前の文を修正、矛盾、または対照するコメントを紹介したり、注意を引いたりします。ところが実際は、実際には =but in fact として通例用いられます。=That sounds rather simple, but in fact it's very difficult.これは簡単なようで、実はとても難しい。They complained that they had been trapped inside the police station, but in fact most were seen escaping over the adjacent roofs to safety innearby buildings.彼らは警察署内に閉じ込められたと訴えたが、実際にはほとんどの人が隣の屋根を越えて近くの建物の安全な場所に逃げ込んだのが目撃されている。cf. actually, as a matter of fact*上記の in fact と同様に、対立的な2つの意味、@そして実際のところ〜だ、A(前言に反して)でも実際は〜だ、を持ちます。*and と but の対立的な意味合いですね。*口語だと後者の意味での利用が多い様に見えますが、前者の意味で利用しても何ら誤りではありません。*曖昧性を持つ語ゆえ、formal な場では使用は控えた方が良いでしょう。*使うにしても、<でも本当は>の意味では、but, however などを添えて使うのが良いでしょう。*自分が使う場合には、and, but を前に添えて使い、また目にした文中の語には文脈から判断して and, but のいずれかを添えて意味を鮮明にすると良いでしょう。after all=despite what has occurred or been assumed previously; nevertheless以前に起きた事、想定していた事にもかかわらず、(あれこれ言っても、考えても)結局のところI thought you might know somebody. After all, you're the man with connections.あなたが誰か知っているかもしれないと思ってね。結局のところ、あなたはコネクションのある人だから。I came out here on the chance of finding you at home after all.なんだかんだ言っても、私はあなたが家にいるのをたまたま見掛けてここに来たのです。=I just happened to see you at home and came here after all.to 不定詞定型句の挿入*慣用的に用いられますが、独立不定詞と呼称されます。*独立不定詞、独立分詞構文に関しては以下に始まるシリーズにて詳述しています。https://www.kensvetblog.net/column/202009/20200920/to be exact正確に言うとIt happened, to be exact, at five minutes past the hour of eight.正確にいうと、それは8時を5分まわったときに起こった。to be sure確かに = without doubt; certainlyAnd that's a difficult task to be sure; but it has to be done.それは確かに難しい仕事だが、やらなければならない。so to speak言わば、言うなれば = that is to sayI ought not to tell you but I will, since you're in the family, so to speak.言うべきではないが、でもいわば家族のようなものだから言っておこう。The five countries have now all passed, so to speak, their entry test.これで5カ国はすべて、言うなれば入団テストに合格した。to begin with1.まず第一に、そもそも (言いたい事の最初のものを紹介する時に使う)= to start with, in the first place, firstly'What do scientists think about that?'?'Well, to begin with, they doubt it's going to work.'「科学者たちはそれについてどう考えているのか」 「まあ、そもそも、うまくいくのかどうか疑っている。」2.初期段階では、最初は at firstIt was great to begin with but now it's difficult.最初は良かったけど、今は難しい。--------------------------------------------一般的な副詞句の導入A foreign language dictionary,instead of providing synonyms in the same language, of course,gives corresponding words and phrases in aforeign language and, ordinarily, some examples to show how the word defined can be used in sentences. (K. Croft)外国語辞書は、もちろん、同じ言語の同義語を提供する代わりに、外国語で対応する単語やフレーズを提供し、そして通常、定義された単語が文中でどのように使われるかを示す例文をいくつか提供する。(K.クロフト)It was troublesome,in the event that certainly feasible, to warm up to him.= It was troublesome to warm up to him, which was in the event that certainly feasible.実際のところ最後はそうは出来たものの、彼と打ち解けるのは厄介なことだった。=It was troublesome to warm up to him, although I was able to do so in the end.* in the event = in the end, as it happened, as it turned out 結局の所、実際そうだったのだが*feasible = can be done, made, or achieved 実現可能な (医学部入試頻出語です)cf. フランス語の faire = to do, make の語感 + possible = that can be done, convenient 為し得る、便利なHe thought,and that very wisely, that it was best to be silent.彼は思った、しかもとても賢明に思った、だまっているのが最良だと。= He thought, and very wisely, that it was best to be silent.= He thought that it was best to be silent, which was very wise.*and that しかもその上*このthat は "used emphatically, instead of repeating a previous word or phrase" (OED 2nd.ed.) 、前言を繰り返さずに言いたい事を強調する為に用いる thatになります。*詰まり、He thought,and that very wisely, = He thought, and he thought very wisely*and =しかも、の意味を持ちますので、that は無視して掛かると却って意味が分かります。*英和辞典や学参などには記述が普通にありますが、この意味合いの and that の用法は今では一般的ではなくなり、死語化しつつあることにご留意下さい。*後ろにthat-clause を従える文にて、斯かる紛らわしい and that を重ねて使う自体、学習者を無駄に惑わすだけの悪文の類いでしょうね。--------------------------------------------分詞構文(副詞句)の挿入The producer,having considered the play, and decided to undertake the job of producing it, has no further concern with its literary merits or itsdoctrin, ifany、(G.B. Shaw)プロデューサーは、戯曲を検討し、それをプロデュースする仕事を引き受けると決めた以上、その文学的な長所や教義にそれ以上の関心はない。*having considered the play, and (having) decided to undertake the job of producing it理由を表す分詞構文(節とは扱われず副詞句扱いです)が挿入されています。It is,all things considered, because of his lack of regard.それはあらゆることを考慮しても、彼の見識のなさが原因だ。*all things (being) considered = when all things are considered |
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2025年1月10日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 今回からは挿入構文について解説していきますが、前回の同格構文と同様に、構文と言うよりは1つの表現用法と考えた方がピタリと来ますね。挿入とは要するに、元の完成された文、即ち、完全文に対し、付加的な情報を割り込ませる表現形式となりますが、逆に言えば、それらの要素を取り除いても完全文として存在し得る場合、挿入がある、と判断可能です。割り込みがある為に、文意が取りにくく成っている場合もありますが、その様な場合には、ははぁ〜ん、これは挿入表現かも知れないと判断し、括弧を利用して括ってみて下さい。括弧を用いて視覚的に判別することで格段に文意を把握することが容易になる筈です。これは日本語とは異なりアルファベットの羅列に終始する英文構造を少しでも視覚的に要素判別する方法として大きな力になります。この様な視点も併せ解説していきます。このシリーズの第1回目となります。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−共通構文、強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く積もりです。 英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。 https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/parenthesishttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/notwithstandinghttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/nonethelesshttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/thereforehttps://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/hencehttps://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/indeedhttps://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/perhapshttps://en.wikipedia.org/wiki/Hamlet『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第2章挿入構文ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。挿入構文 Parenthesis*文の途中または終わりに、文法的には特に関係はないが説明、批評、注釈などを加える語句即ち extra-information を差し挟むことを挿入 (Parenthesis) と言います。*通例、コンマ、ダッシュ、括弧などで挿入語句を区切ります。1.同格文言の挿入*名詞 (名詞相当語句) が同格として挿入される場合ですが、身分や職名などを表わす語句が挿入される時には冠詞を省くのが普通です。*定冠詞 theがついている場合は「例の、あの」というような感じを表わします。*<固有名詞+無冠詞の身分>の組み合わせが多いです。Hamlet, heir to the king, was suspicious of his uncle.王位継承者であるハムレッ卜は叔父を疑った。(the heir の the が略されている)= Hamlet, beneficiary of the lord, was dubious of his uncle.Mr. Brown, chairman of the committee, went to New York.委員会の議長であるブラウン氏はニューヨークへ行った。(the chairman の the が略されている)= Mr. Brown, administrator of the council, went to New York.Johnson, ex-President of the U.S.A., made a fireside speech last Sunday.アメリカ合衆国前大統領ジョンソン氏は日曜日に炉辺談話をした。 (the ex-President の the が略されている)= Johnson, ex-Leader of the U.S.A., made a fireside discourse last Sunday.2.語の挿入*挿入される語は however のほかに therefore, indeed, though, moreover, perhaps などの副詞が大部分になります。*これらの語は、文中に挿入せずとも、文頭、文末にも基本的に置く事が出来ますが、語ごとに置かれるべき場所が慣用的にほぼ定まって居ます*ここでは極く一部を紹介するに留まります。--------------------------------------------逆接、譲歩howeverしかし、しかしながら*文頭、文中、文尾のいずれにも置けます。*塾長の高校在学中に、however は文の途中に置くのが正しいと習ったのですが、その様な事はありません。*formal な文でも普通に文頭に置いて使われますが、文尾に置くのは formal 文中ではほぼ見られませんね。Higher sales have not helped profits,however.しかし、売上が上がったからといって、利益が上がったわけではない。They do not understand why you think it that way. You can, however, make them understand your reasons for thinking so.彼らには,君がなぜそう考えるのかわからない。しかし、あなたはそう考える理由を彼らに理解させることができます。notwithstandingnonetheless〜にも関わらず、とは言え*文頭、文中、文尾のいずれにも置けます。This was not a simple choice. It is,notwithstanding, a choice that we feel is directed by our obligation.これは単純な選択ではない。とはいえ、私たちの義務による選択であることは間違いない。A portion of the food crops fizzled.Notwithstanding, the cotton did very well.食用作物の一部は頓挫した。それにもかかわらず、綿花は非常にうまくいった。It was only a small donation, but it was gratefully received nonetheless.わずかな寄付金だったが、それでもありがたく受け取った。Today, the paying of a dowry is illegal, but the practice continues nonethelessin some areas.今日、持参金の支払いは違法だが、それでも一部の地域では慣習が続いている。though〜にも関わらず、もっとも*though を文末に置くのは口語表現です。*though を文頭に置くと、〜にも関わらずの意味の接続詞にもなりますが、これには副詞の場合も見られます。*他方、although は より formal であり、文頭のみに置きます。I am sorry about our quarrel; you started it, though.喧嘩をしたのは残念に思う。もっとも、君が先に手を出したのだが。He felt a little guilty about being overpaid, though he wasn't about to give it back.彼は過払い金があることに少し罪悪感を感じていたが、尤もそれを返すつもりはなかった。--------------------------------------------理由thereforehenceそれゆえ*文頭、文中に置けます。*理由を表す語ですので文尾には置きません。The children will be walking to the cathedral and therefore will need to wear suitable footwear and a sun hat or raincoat, depending on the weather.子どもたちはカテドラルまで歩きますので、天候に応じて適切な履物、日よけ帽子またはレインコートを着用する必要があります。Several members have not replied for over three years and their names have therefore been removed from the mailing list.何人かのメンバーは3年以上返信がないため、メーリングリストから名前が削除された。Hence, such an arrangement permits the handling of a group of pupils psychologically similar, who form a homogeneous social group.したがって、このような配置は、心理的に似た生徒のグループを扱うことを可能にし、彼らは均質な社会集団を形成する。It is not a central aspect of perception and hence need not have such a primary role in psychological inquiry.それは知覚の中心的な側面ではないので、心理学的探究においてそのような主要な役割を持つ必要はない。Peter's leaving at the end of this week - hence his anxiety to get his work finished.ピーターは今週いっぱいで退社する。- それゆえ、彼は仕事を終わらせることに不安を感じている。*hence + 名詞(句)で、前言ゆえの帰結を表します。hence はこの用法が頻用されます。*hence 以下が寸足らずな表現になり我々日本人には奇異に感じられますが、適宜SV仕立てで文章化して理解します。→Peter is leaving at the end of this week; hence, his anxiety is mounting to get his work finished.in this mannerThings are coming up. It is important, in this manner, that we ought to act immediately.物事が近づいている。斯くして、すぐに行動することが重要だ。*in this manner = in this way (こんな遣り方で)の意味であることが大半ですが、ここでは<〜なので>、と in this sense, hence に近い意味合いです。*way, manner などの物事の遣り方 how が、reason 理由の why に転じていることになりますが、how と why の混用、混乱が特に口語表現では見られる様に感じています。formal な英語の記述に於いては駄目出しを喰らうのではと思います。*物事を如何に行うかは何かの理由に基づいてそうするわけですので、手段≒理由となるのは理解出来なくもありませんが。--------------------------------------------強調indeedfor sure確かに、本当に、直前に言ったことに賛成する表現= certainlyLater, he admitted that the payments had indeed been made.その後、彼は実際に支払いが行われたことを認めた。We have nothing against diversity; indeed, we want more of it.私たちは多様性に反対しているわけではない。The engine began to sound very loud indeed.エンジンの音が確かに大きくなった。It's going to be a good day, for sure今日は確かにいい日になりそうだ。She is indeed a kind girl.彼女は本当に親切な子だ。--------------------------------------------蓋然性perhapsHe was not perhaps physically the strongest in the class.彼はクラスで一番体力があったわけではない。Perhaps, in time, the message will get through.おそらく、やがてそのメッセージは正しく伝わるだろう。cf. get though a task で困難な仕事をやり抜ける、全うするの意味ですが、get throght to someone だと to succeed in making understand 相手に理解させることに成功する、の意味になります。まぁ、思いが伝わる、説得する、の意味ですね。転じて電話が通じるの意味にも使われます。An old friend might well be able to get through to her and help her.旧友であれば、彼女を説得して助けてくれるかもしれない。=An old friend might be able to convince her and then help her.I've been calling but I can't get through to him.ずっと電話しているけど彼には電話が繋がらないんだ。 |
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2025年1月5日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 前回シリーズまでにて、否定表現を交えた比較構文、否定構文について説明を加えましたが、今回からはそれらに比べると我々日本人にはだいぶ扱い易い同格構文について解説を加えて行きます。構文と言うよりは単なる一つの表現用法と呼称した方が寧ろ適切かもしれません。まぁ、難解なものが連続しましたので皆様にはちょっとリラックスして戴こうとの思いもあります。同格とは要するに、2つの名詞或いは名詞相当句をカンマ、コロン、ダッシュ、of などを挟んで並列し、後ろの表現にて意味をより明確に或いはより具体的に述べる用法になります。少し注意を払えば、ああ、ここは前言を言い換えている、同格表現だなとすぐに分かる様になります。これは意味内容からの判断もありますし、後ろに続くものが独立した文章では無く名詞句であると考えざるを得ないことを根拠にそう判断するに至る場合もあります。勿論、明確に、< or, thatis, that is to say, in other words> などと言葉に拠って明言する用法もあり、これらも併せて解説していきます。このシリーズの第3回目、最終回となります。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−挿入構文、共通構文、強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く積もりです。 英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。 https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/appositionhttps://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/punctuation『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第1章同格構文ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。同格構文−文字を用いる同格構文*文字表現の前後のものが同じであることを示す表現になります。*詰まりは利用される文言は、=イコール、等号に等しいことになりますね。*但し、思考の流れとしては、分かり難いものから容易なものへと進みます。1. of の利用*前置詞 of には様々な意味が有りますが、of の前後を比較して、似ている様な事が述べられて居る場合に、同格用法だと判断する形になりますね。*〜なる、と訳すとスンナリ来ます。the city of Naplesナポリなる街a speech on the subject of archaeology考古学(なるテーマ)についての講演the virtue of temperance, the country of (= which is) Japan, all three of us ( = all three who are we)「節制なる徳」、「日本なる国」、「われわれ三人」She is an angel of a woman ( = an angelic or ange-like woman).彼女は天使のような女性である。She broke suddenly into the most terrible passion of tears.彼女は突然とてもはげしく泣き出した。That fool of a doctor (= That foolish doctor) told me to make my will.うちのばか医者めが俺に遣言書を書けといいおった。The invention of writing was the greatest movement by which mankind rose from barbarism to civilization.文字を書くという発明は人類が野蛮状態から文明へとそのおかげで向上した最大の活動であった。Of the elements which contribute to the English habit of tolerance geography is one.英国人の忍耐の習慣に貢献している要素のうち地理がその1つである。In the British Parliament, there developed an important habit of arranging with the Lower House the business of obtaining money.英国の議会では金を調達するという仕事を下院と取り決めるという重要な慣行が発達してきた。The summer continued hot and dry, a condition which gave rise to the danger of forest fires.その夏は暑くて雨がなく,山火事の危険を生む状態だった。I'd heard from my fool of a husband, who came running to me with the news as if it were something I'd jump for joy about, that you'd abandonedhim. (J. Wain)まるで私が喜んで飛びあがるようなものであるかのようにそのニュ-スを知らせに駆け込んで来た私のばかな亭主から、あなたが彼を捨てたということを聞いたんです。*和訳するとややこしいですので、<英文の語順通りに>次々とイメージを思い描きながら<短くぶった切って>理解するのが一番です。→ I'd heard from my fool of a husband. / He came running to me with the news that you'd abandoned him. / It was as if it were something I'djump for joy about.→私の馬鹿亭主から聞いたんですよ。あなたに捨てられたんだと私の許に駆け込んで来たんです。私が喜んで飛びあがるとばかりでしたよ。*一部の英語指導者が提唱するスラッシュリーディング法を越え、完全に独立した文に前から切り離していく遣り方です。*<独立切り離し法>とでも名付ましょうか。*主文の後ろにズラズラ付け加えられる英語の文言を漢文の返り点の様に読み返して和訳するのは、言語構造が全く異なる日本語話者にとっては苦行でしか有りませんし、更にそのように忠実に訳したとて肝心の読み手側が意味が取れなくなり無意味にさえなります。*時間との闘いである同時通訳者はこの遣り方で進めます。*この訳文で満点が取れます。第一、どうせ大した事も語られていない!内容です。2. 名詞+名詞節*日常普通に目にする用法ですね。名詞 + that-clause*関係代名詞 that との区別は、that 以下が完全文になっているかどうかです。*完全文なら同格と判定出来ます。Can you produce an evidence that the rifle was yours?その銃が君のだったという証拠が出せるか?cf. produceproduce evidence or an argument 証拠を出す、証拠として示す = to show, provideHe reminds me twenty times a day without knowing it of these two facts, that he has not his father and that he has to live his own life. (P. Buck)彼はこの二つの事実、すなわち彼には父親がなく彼自身で生活をしなければならないということを、1日に20回も知らず知らずに私に思い出させるのである。I have received confidential information that a document of great importance has been stolen.私は非常に重要な文書が盗まれたという極秘の情報を受けています。名詞 + wh-clauseThere arose a question whether we should do it or not.われわれがそれをすべきかどうかという疑問が生じた。名詞節+名詞節Scott felt, what every sensitive nature should feel, that poverty is a much lighter burden to bear an debt, (S. Smiles)スコットは−これは物分かりの良い人間人ならだれでも感じることであるが−貧乏している方が借金するよりもずっと気が楽だと感じた。cf. sensitive = thoughtful, understanding 物わかりの良い、察しの良いcf. be sensitive about 〜にくよくよする*wh-clause と that-clause が同格内容のものとして併記されています。*共に動詞 felt の直接目的語です。*should = would3.to 不定詞の利用*極く普通に多用される表現です。I'll let you have a choice, -to buy a house, to lease a house, or to build a house.君は家を買うか、借りるか、建てるか、の三つのうち一つ選べ。*これは choose to do の動詞 choose を名詞化し、そのまま to 不定詞を続ける用法です。*to 不定詞以下で choice の具体的内容、中身を明示します。真の意味での同格関係では無く、補足説明を加える表現と呼ぶべきでしょう。*名詞を形容するので形容詞用法になります。*choose to do の場合は不定詞の副詞用法(名詞用法と考える立場もあります)ですが、choice to do では形容詞用法に切り替わる訳ですね。a right to do 〜する権利、なども同格用法と言えます。どう言う権利であるのか、その権利の中身を説明します。-----------------------------------------*因みに to 不定の形容詞用法は、1.名詞が to 不定詞の主語となるケース、2.目的語となるケース、そして3.同格を表すケースの3通りがあります。Neil Armstrong, an American astronaut, wasthe first person to walkon the moon.(the first person walks = SV の関係となっている)There are lots ofthings to do.(do things = thingsは do の目的語になっている)I'll let you have achoice to buy a house.(to 不定詞は a chice の内容を説明している)cf. I have somewhere to be tomorrow.明日は行くところがあるんだ。(頻用される表現です)これは本来は→ I have some place where to be tomorrow.= I have some place where I shoud be tomorrow.とした方が良さそうに見えます。*ここの to be は somewhere ( = an unspecified or uncertain place) なる名詞に掛かる to 不定詞の形容詞用法だと説明する native の動画を見たのですが、somewhere を名詞に利用するのは方言掛かった表現の模様です。通常はsomewhere は副詞 (或る場所に、ちょっと或る場所に) として用いる語です。*英米共に、地方では特殊な文法用法や語法が見られることがあります。古い時代の表現がそのまま使われていることも多々あります。*まぁ、標準からは外れた表現ですので、意味は理解出来ても自分から使うのは避けるべきですね。4.i.e., that is, that is to say, or, in other words *記号や of, clause, to 不定詞を使う表現と異なり、同格であることを文言を用いて明確に述べる表現形態です。*文学的な含みを持たせたい、などの場合除き、これらの文字表現を用いて明快に述べる、記述することを塾長はまずお勧めします。*文学作品などに接したときに備えて一通り知っておくべき修辞的表現形態と、自らが日常的に人様から敬意を持って見られる英文を作る、語る場合の formalで明快な表現、とを鋭く分けて学習することが、これからの英語学習に特に必要になる筈です。*他方、これらに対し、casual で informalな、ぞんざい口語英文を語る、作る事は、また別の次元の英語習得−巷の英会話スクールの守備範囲−になりますね。*どうも大方の日本人はこれらの英語の間の区別が殆ど付いていない様に見受けられます。*例えば formal な場で informal な語彙や用法を用いると、知性や教養をまず疑われますので混用などは厳に避けた方が良いでしょう。-----------------------------------------that is (to say)that's to say[formal]in other words; more explicitly言い換えれば; より明確にthat is what is meantつまりそういうことだYou use that is to say or that's to say to indicate that you are about to express the same idea more clearly or precisely.that is to sayやthat's to sayを使って、同じ考えをより明確に、または正確に表現しようとしていることを示す。All the B Vitamins work synergistically. That is to say, they are more potent when taken together than when used separately.すべてのビタミンB群は相乗的に働く。つまり、別々に使うよりも一緒に摂ったほうがより強力に作用する。I believe his account of the story, that is to say, I have no reason to doubt it.私は彼の話を信じている。つまり、それを疑う理由がないのだ。In fact, I could put you in touch with some of Dodo's old customers - that is to say, followers - who would be only too happy... `実際、ドドの昔の顧客、つまり信奉者たちに連絡を取れば、きっと喜んでくれるだろう......。`-----------------------------------------in other words他の言葉でいうとexpressing the same idea but differently同じ考えを違う形で表現するYou say in other words in order to introduce a different, and usually simpler, explanation or interpretation of something that has just been said.通常、直前に述べた事を、より簡単な、別の説明や解釈を紹介するために、他の言葉で言う。The mobile library services have been reorganised - in other words, they visit fewer places.移動図書館サービスは再編成された。つまり、訪問する場所が減るのだ。We're all the same, in other words; national differences count for nothing in these psychic regions.言い換えれば、私たちは皆同じなのだ。この精神領域では、国の違いなど何の意味もない。Delegates, in other words, were beginning to cluster together in groups, often groups around someone.言い換えれば、代議員たちはグループ、しばしば誰かを中心としたグループにまとまり始めていた。-----------------------------------------i.e.id est (イドゥ・エスト)=that is (to say)即ち*formal な文、学術論文などで極めて頻用される表現です。i.e. is used to introduce a word or sentence which makes what you have just said clearer or gives details.i.e.は、今言ったことをより明確にしたり、詳細を示したりする単語や文章を紹介するときに使う。......strategic points - i.e. airports or military bases.戦略的地点、すなわち空港や軍事基地など。-----------------------------------------or1. introducing a synonymous word or phrase同義語や同義句を導入するのに用いますbotany, or the science of plants植物学即ち植物の科学2. You use or to introduce a comment which corrects or modifies what you have just said.今言ったことを訂正したり、修正したりするような意見を述べるときに使う。The man was a fool, he thought, or at least incompetent.この男は馬鹿だ、いや少なくとも無能だ、と彼は思った。There was nothing more he wanted, or so he thought.ガレがそれ以上望むものはなかった、いや彼はそう思った。That was sporting of him. Or should I say cowardly.彼はスポーツマンだった。いや臆病と言うべきか。She was aware of tension between them. Or had it been there from the beginning?彼女は2人の間に緊張があることに気づいていた。それとも最初からそうだったのだろうか?3. You use or to introduce something which is evidence for the truth of a statement you have just made.あなたは、今言ったことが真実であることの証拠となる何かを紹介するために、"or"を使います。He must have thought Jane was worth it or he wouldn't have wasted time on her, I suppose.彼はジェーンにそれだけの価値があると思ったに違いない。でなければ、ジェーンのために時間を浪費することはなかっただろう。=He must have thought Jane was worth it. Otherwise, he would not have wasted his time on Jane.今回で同格構文の解説は終わりますが、構文と呼称するよりは寧ろ単なる1つの表現方法とも言えますね。一通り覚えて下さい。皆様の知識の復習がてらコラムに仕立てました。この先もまた、また〜り、がつんと進めましょう! |
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2025年1月1日 皆様、新年明けましておめでとうございます。KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 前回シリーズまでにて、否定表現を交えた比較構文、否定構文について説明を加えましたが、今回からはそれらに比べると我々日本人にはだいぶ扱い易い同格構文について解説を加えて行きます。構文と言うよりは単なる一つの表現用法と呼称した方が寧ろ適切かもしれません。まぁ、難解なものが連続しましたので皆様にはちょっとリラックスして戴こうとの思いもあります。同格とは要するに、2つの名詞或いは名詞相当句をコンマ、コロン、ダッシュ、of などを挟んで並列し、後ろの表現にて意味をより明確に或いはより具体的に述べる用法になります。少し注意を払えば、ああ、ここは前言を言い換えている、同格表現だなとすぐに分かる様になります。これは意味内容からの判断もありますし、後ろに続くものが独立した文章では無く名詞句であると考えざるを得ないことを根拠にそう判断するに至る場合もあります。勿論、明確に、< or, thatis, that is to say, in other words> などと言葉に拠って明言する用法もあり、これらも併せて解説していきます。このシリーズの第2回目となります。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−挿入構文、共通構文、強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く積もりです。 英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。 https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/appositionhttps://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/punctuation『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第1章同格構文ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。同格構文−記号を用いる同格構文22.同格表現−ダッシュの利用*同格 apposition としてはコンマを利用する場合が一般的ですが、ダッシュ dash を使うと、dramatic な強調効果を与える事が出来ます。*即ちダッシュを利用する場合は、一呼吸置いて構える様な、力を入れた感情的表現になりますね。*含みを持たせ勿体を付ける効果もあります。*ダッシュはインフォーマルな文章でよく使われます。コンマやセミコロンと同様の使い方ができます。同格、補足説明の用途です。*感情的な効果を意図する表現ゆえ、自然科学の学術論文の文章中にダッシュは通常は用いません。*思わせぶりの付け足しの補足説明などせず、必要な情報は最初からきっちりと明瞭に述べるのが学術論文だからです。This laboratory - the largest one in the world - employs thousands of able scientists.この研究所は世界最大のものだが、数千人の有能な科学者を採用してぃる。(This laboratory = the largest one in the world )He placed his hat - a dark grey Homburg - upon his knees.彼は帽子−濃いねずみ色のホンバ−グ−を膝に置いた。Health, friends, position, - all are gone.健康、友人、地位−すべてが失くなってしまった。Her voice is soft and beautiful - an excellent thing in woman.彼女の声はやわらかで美しいが、それは女性にとってはすばらしいことである.I have given up my favorite pastime - reading, and now have very pleasant work, preparing boys for college.私は読書という気に入りの趣味を捨てました。そして今は少年たちに大学へ入る準備をさせるという大変楽しい仕事をしています。When they are successful, many men and women forget prudence, moderation, and kindness - qualities which were instrumental in their success. (A. Maurois)成功すると、男性でも女性でも慎重さ、節度、親切--すなわち彼らの成功の助けであった美点を忘れる人が多い。There are many prejudices against the Middle Ages; the name itself means the interval of darkness between the ruin of the ancient classical culture and the modern revival of learning - a time supposed to be full of ignorance, superstition and bad taste, an object of loathing to well-educated persons. (W.P. Ker)中世紀に対して幾多の偏見がある。中世紀という名前自体、古代の古典文化の衰亡と近代の学問復興の間の暗黒の時期、すなわち無知、迷信、悪趣味に満ちていたと考えられる時代、そして十分教育を受けた人々には嫌悪の対象でもある時代、の意味になっている。*以下は名詞或いは名詞相当句ではない文言にダッシュを利用しており、同格の定義に外れます。*文言、セリフに劇的効果を与えんとの意図でしょう。Our teacher - who often gets cross when we're late - wasn't cross at all. No one could believe it!私たちの先生は、遅刻するとよく怒るのですが、(今回は)全然怒られませんでした。誰もそれを信じられませんでした!Just wanted to thank you for a lovely evening - we really enjoyed it.素晴らしい今夕に対して有り難うと言いたかったです。本当に楽しかったですよ。----------------------------------------*ここで括弧、スラッシュ、ハイフンの用法について学んでおきましょう。cf. 括弧の利用法*括弧はダッシュと同じような働きをします。括弧は多くの場合、本質的でない追加的な情報を追加します:Thriplow (pronounced ‘Triplow’) is a small village in the eastern part of England.Thriplow (発音は「トリプロウ」)はイングランド東部の小さな村です。*学術論文では、日付やページ番号を括弧で囲みます。*学術論文の中身の文章中に括弧は通常は用いません。Heaton (1978) gives a convincing explanation of how hurricanes are formed (pages 27-32).Heaton (1978)はハリケーンがどのように形成されるかについて説得力のある説明をしている (27-32ページ)。cf. スラッシュの利用*インターネットのアドレスや、学術的な参考文献の中で、スラッシュを使うこともあります。You can find the figures you need on www.bbc.co.uk/financewww.bbc.co.uk/finance にて、必要な図を見つけることができる。Binks (1995/1997) has already researched this aspect of Roman history.ビンクス(1995/1997)はローマ史のこの側面をすでに研究している。*話は外れますが、英文の読み方の1つとして参考書やyoutube 動画等にてスラッュリーディング法を勧めるものが有ります。*英文を語句の纏まり事にスラッシュで区切り、視覚的にも、文型や修飾関係或いは文言の独立性を明確に出来る利点は確かにあると感じます。*英語は各文字列が均等な関係で配列しているのでは無く、言葉の纏まりのブロックで組み立てられて機能しますので、実は native が文を読む時には意識もせずにスラッシュで言葉の固まりを区切っているとも言えます。*実は発話する時に、言葉のブロック毎に僅かな区切りが置かれていることに気が付くでしょう。*多数のスラッシュを用いると却って煩雑になりますので、文構造を把握する力が付いてきたら、分かり難い修飾関係のみ括弧で括る方法などに移行すると良いでしょう。*塾長はスラッシュリーディング法は一度も使ったことはありませんし、生徒にトライさせてみたこともありません。cf. ハイフンの利用the symbol -, used to join two words together, or to show that a word has been divided into two parts at the end of one line and the beginningof the next:*ハイフンは、2つの単語を結合したり、1つの行の終わりと次の行の始まりで単語が2つの部分に分かれていることを示すために使用されます。*ダッシュとの混同は避けて下さい。There are hyphens in "well-to-do".well-to-do "にはハイフンがある。3.同格表現−コロンの利用*コロンは、イコール= 記号を左右から圧縮した形になりますが、基本的にその前後で同じ内容を表す記号です。*しかしながらコロンの使用は、英語の apposition 同格としては必ずしも文法的には扱われません。*即ちコロンを利用する場合は、真の意味での同格(格が等しい)では無く、補足的説明なる下位の概念扱いなのでしょう。*国内の英語参考書では同格用法としてのコロン利用の記述が見られますし、実際同格用法の一種として利用されると理解して不都合はありません。*コロンは必ず完全文の後に使われます。コロンのあとでその(一部の)中身を言い換えます。*全ての用法は、コロン以下に最初の文章の(一部の)補足説明、具体的な中身を提示する用法になります。*this is because, for example, in other words などを1つの記号で示す事の出来る便利な用法です。1.コロン(:)は次に例示する語をリストアップする際に用いられます。(例示のコロン)There are three main reasons for the success of the government: economic, social and political.政府の成功には3つの主な理由がある:経済、社会、政治。2.また、サブタイトル(副題)を示すときや、トピックの細分内容を示すときにもコロンを使用します。(副題のコロン)Life in Provence: A Personal Viewプロヴァンスでの生活: 個人的な見解The Senator spoke on the subject: '' International Trade and the World Market,'.上院議員は「国際貿易と世界市場」という演題で演説をした。3.2つ目の文が1つ目の文を追加的に説明したり、正当性を補強する場合によく使われます。(追加説明、主張正当化・補強のコロン)Try to keep your flat clean and tidy: it will sell more easily.アパートをきれいに整理整頓するように心がけましょう。そうすればもっと簡単に売れます。As for the old women, they sat there on their yellowed and bony haunches. They were all beyond the bitter pain and ecstasy of youth - its frenzy, its hop, its sinew of bright blood and agony: they were beyond the pain and fear of anything save age and death. (T. Wolfe)老婆たちといえば,彼女らはそこで黄ばんだ骨ばった腰をおろしていた。皆,青春のはげしい苦痛と法悦--すなわち青春の狂気,希望,若々しい情熱と苦悩を結びつけている「腱」とも言えるもの--をすっかり越えていた。つまり彼女らは老年と死以外の何の苦痛も恐怖も及ばないところにいたのである。It may help to solve one of mankind's most urgent problems : how to increase food production.それは人類の最も急を要する問題、すなわちいかに食料を増産するか、を解決する助けとなるであろう。Drake had only one hope: to live long enough to sat at least once on an English ship across the sea.ドレイクはただ一つの望みをもっていた。すなわち生きている間に少なくとも一度、英国の船で海を渡りたいという望みを--。Broadly speaking, human beings may be divided into three classes: those who are toiled to death, those who are worried to death, and those、whoare bored to death. (W.S,Churchill)おおざっぱに言えば人間は三つの種類に分けることができるでしょう。すなわち、苦労して働いて死ぬ人、悩みつづけて死ぬ人、そして退屈しきって死ぬ人です.But reading and book love in all their forms suffer from one serious defect: they are too nearly akin to the ordinary daily round of the brain worker to give that element of change and contrast essential to real relief. (W.S. Churchill)しかしあらゆる形の読書と本を愛することは一つの重大な欠点を持っているのです。 つまりそれらは頭脳労働者の普通の日常の仕事にあまりに似ているので,ほんとうの息抜きにとって必要な変化とか対照ということを与えることができないのです。4.発言を引用するときに用います。(引用のコロン)Toni Morrison relates language to power; "Definitions belong to definers, not the beloved."トニ・モリスンは言語と権力を結びつけている。"定義は定義者のものであり、愛する者のものではない"。5.直接話法の導入時にコロンを使うことがあります。(直接話法のコロン)Then he said: ‘I really cannot help you in any way.’それから彼は言った:「私は本当に何もお手伝いできません」。cf. colon は解剖学用語で結腸を意味します。----------------------------------------*ここでセミコロンの用法について学んでおきましょう。cf. セミコロンの利用*2つの主節を区切るには、フルストップ(=ピリオド)の代わりにセミコロンを使います。このような場合、節は意味に於いては関連するものの、文法的には分離しています。*コロンの様に、前の文に対して直接に情報を追加する、説明するなどの機能は持ちません。*前後の文が独立している訳ですが、意味的には軽度に関連している場合にセミコロンを使います。Spanish is spoken throughout South America; in Brazil the main language is Portuguese.スペイン語は南米全土で話されているが、ブラジルではポルトガル語が主流である。*セミコロンは現代英語ではあまり使われず、ピリオドで切ったり、コンマを使う方が一般的です。*複数の例示各々の要素を明確に分離して示す為にセミコロンを各要素の区切りとして使います。この用途では一般の文書、また学術論文等でも頻用されます。 |
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