入試英文を添削するB |
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2020年1月15日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 普段一般的な英語の文章を多読している塾長からすると、大学入試の英語文に触れてギョッとなることがそこそこあります。入試英文も一つの英語の文章として、公平な観点から見てみようとのコラムの第3回目です。 以下、過去問となりますが具体例を挙げながら入試英文を<添削>して参りましょう。最終的には改訂した英文を掲載しますが、そこに至る塾長の考え方、迷い?など思考のプロセスをご覧ください。他ではちょっと見られない企画だろうと思います。 以下参考辞書サイト:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/ |
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元々の英語が曖昧性を含んでいて優れた表記ではない文章に対し、それを英語を取り巻く情報、常識を元に上手く訳すまでに到達しないと入試英語への回答としては駄目だと宣う英語指導者も散見しますが、それは間違いです。native が書いた文章が、或いは入試問題が絶対である様な態度は良くありません。native であっても普段から明確な表現を心がけて英文をモノする修練をしている者もいれば、内輪でしか理解出来ない表記のままにしておく者も居ます。 塾長も生物学徒として英文の論文を週に2本ずつは一通り目通しする習慣にしていますが、簡潔且つ見事な表現の論文もあれば、多義に取れる明確性の低い論文(非英語圏からの投稿が多い)も目にします。基本は書かれた文字の通りに解釈するのが論文の読解ですので、読み手側がウラまで斟酌して遣る必要はありませんし、行間を読むなどと悠長なことをする必要もありません。相手との明確な意思疎通を図る道具としての英語の語学学習と、英文学(もどき)の勉強とを混ぜてしまってはいけません。 入試の英文を見ても然りですが、評論文であれば、余計な修辞や冗長な表現を避け、読者に誤解の発生しないように明確なテキパキした表現を行うべきが、多義性を含んだ曖昧な語句を採用したり、突拍子も無い稚拙な構文を出してきたりで大変驚かされる時がそこそこあります。駄目な英文を受験生側が補ってまで解釈して遣る必要は全くありませんが、文意が通らないまでの非道い文章はさすがに入試には出題されないとは思います。 まぁ、語句をカッコで括って倒置を理解するなどの解読技法を一定程度身に付け、あとは単語や熟語の用法を覚えていけば英文読解力自体は短期間でも相当の伸びが期待できます。英語とはなんと単純な学習方法で足りる科目なのでしょうか!困っている方は当塾の指導を是非一度受けてみたら如何ですか?弱点を見抜きオーダーメードの徹底的な指導を行いますが、成績は指導を受けただけ確実に底上げが図れます。 |
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