時間を表す表現 未来A |
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2022年7月15日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第2回目です。 英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。https://dictionary.cambridge.org/https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/futurehttps://www.merriam-webster.com/dictionary/willhttps://www.merriam-webster.com/dictionary/shall |
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will と be going to の基本的な違い話題として頻出するテーマになりますが、will と be going to はどの様な意味用法の違いがあるのか、についてまずはここにざっと採り上げておきましょう。*両者ともに基本的に未来のことを述べる(=未来予告)表現になりますが、共に同じく、〜するつもりだ、〜してみせる、との意志表現にもなります。未来について予告するのか、意志表現なのかは文脈 context に於いて適宜判別する必要が出て来ますが、これは特に困難なものではありません。尤も、いずれの意味に解釈出来る場合もあります。------------------------------------------ *以下、youtube 動画:WILL vs. GOING TO: The Difference Between Will and Going to | Future Tense in English Grammar 2018/06/30 7ESL Learning Englishhttps://youtu.be/CI0Kr4e4vzI の解説が非常に優れていますのでこれを参考に示します。2つの表現の基本的な意味の違いとしては*意志未来表現 Future Intention :will がto express future actions decided at the moment ofspeaking (Immediate decisions)話すその場で決定される未来の行動を表明する (しかしその表明は後に揺らぐこともあり得る)〜する、〜するだろう、〜してみせる、今〜するのに決めたのに対し、be going to がto express future plans decided before the moment ofspeaking (Prior plans)話す時以前に決定されていた未来の計画を表明する(元々)〜することになっている、〜する計画だ、〜するつもりだ= be intending to do or be planning something in the future*未来の予告 Prediction :will がto express a prediction based on personal opinions orexperienxed (Predictions without evidence)個人的な意見や経験に基づいて未来を予告する (証拠無しの予告)(自分の考えでは)〜だろうのに対し、be going to がto express a prediction based on present evidence (Predictions with evidence)現在の証拠を元にして未来を予告する (証拠有りの客観的予告)〜するのは確かだ、確かに〜になる、〜するのが期待される= it is certain that, certainlr/probably do, be expected to doとの意味用法の違いになります。------------------------------------------ *基本的な意味用法としては、will は(近くは無く)確からしさの高くはない未来、意志を主観的に表し、be going to が、根拠を持つ或いは事前の計画に基づく確からしさの高い近い未来・意志を客観的に表します。と言いますか、遠い先の未来になればなるほど確からしさは自ずと減少はしますね。*実際には native speaker でも未来表現の will と be going to 2つの使い分けの明確な規準を持って利用している訳では無く、言い回し的にゴロが良い程度の判断で使い分けが為されている場合も多いのが実情です。*尤も、未来表現用法としての be going to こそが、英語表現の中で最も色づけの無い単純未来を表する表現だとの主張は一部の言語学者の間で見られます。*と言うのも、will の場合は名詞 will 自体が<意志>の意味ですので、完全な純粋な未来表現としては成立し得ず、主語や話し手側の気持ち(主語が I, we の場合は〜してみせる、三人称主語の場合は話し手側の願望即ち〜して欲しい、〜となって呉れ) が混入する側面が確かにあるとも言えます。*これに対して be going to は、客観的に〜する事になっている、決まっているとの視点が入ります。これは、be to do, be due to do, be supposed to do などの、主語の意志とは無関係に〜することになっている、との表現に類似するところがあります。*be going to do, be doing の表現に馴染まない幾つかの動詞表現では will, shall を近い未来を表す単純未来用法として使います。 |
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will と shall の文法*will と shall は共に法助動詞 modal verbs であり、その後ろに動詞原型を従えて利用されます。shall は主語が I と we の場合のみ利用されます。*shall はより formal です。硬い文意にて利用されることが多く見られます。We shall never forget the holiday we had in Vietnam.ベトナムでの休暇を僕らはけして忘れまい。(意志表現)(We will never forget the holiday we had in Vietnam. よりは formal )*否定形は will not, shall not ですが口語では短縮形 won't, shan't を使うのが普通です。*口語では特に主語代名詞 (I, we, you, they, she, he, it) の後には、短縮形 'll を添えて利用するのが普通です。We’ll meet you outside the coffee shop. (more common in speaking than We will meet you outside the coffee shop)僕らはその珈琲ショップの外で君に会おう。(口語では we will よりは一般的)*相手に対してそのシーンでの急ぎの決定、或いは選択を表明する場合(意志の表明)は、必ず短縮形 'll を使います。この場合現在形も利用出来ません。× I will lend you my car.× I lend you my car.◯ Wait a minute, I’ll lend you my car.ちょっと待ってよ。君に僕の車を貸してやるから。注意時間や仮定を表す節、例えば when 節、if 節 (他に while, before, after, by the time, as soon as, unless など) の内部では、未来を表すのに will などを使わずに現在形を利用します。*これは入試の4択問題などに頻繁に出題されますが、注意して確実に得点して下さい。◯ When I arrive at the airport, I'll call you.空港に着いたときに君に電話するよ。×When I will arrive at the airport, I'll call you.◯ If I arrive at the airport, I'll call you.空港に着いたときに君に電話するよ。×IfI will arrive at the airport, I'll call you.未来予告表現 prediction としての will と shall* will と shall は単純に未来のことを予告したり、未来についての様々な状態を述べるのに利用されます。*口語用例の shall は米国では全て will に置き換えて下さい。*下記用例で感触を掴んで下さい。------------------------------------------ There will be strong winds tomorrow in the south of the country.明日は国の南部に強風が吹くだろう。(根拠の無い予告、単純未来)The year 2025 will be the four-hundredth anniversary of the founding of the university.2025年はその大学創設の400周年の年になります。(事実の提示)UK We shall need an extra bedroom when the new baby arrives.赤ん坊が産まれたら補助ベッドが必要になるね。(判り切った事実の提示)US We will need an extra bedroom when the new baby arrives.UK When shall we expect you?いつ君に会えるかな?(単純未来)US When will we expect you?I think a new window will cost 300 dollars.新しい窓は300ドル掛かると思うよ。(根拠の薄い未来)The builder called with the cost of a new wdow. It's going to cost 300 dollars.工務店が新しい窓のことで電話してきたよ。300ドル掛かるってさ。(根拠を持つ近い未来)------------------------------------------ *will/ shall には未来予告の意味の他に、下記の様な幾つかの類似意味用法があります。*単純未来が転じて、決まって〜となる、おそらく〜となる、〜する事になっている、の意味合いを持ったと考えれば良いでしょう。頻繁に行う習慣的行動や生来の傾向 (決まって〜となる、する)I will get angry over nothingオレは何でも無いことに腹を立てちまうんだ。(生まれながらの性質)I will work one day and loaf the nextオレは一日働くと翌日はぶらぶら遊ぶことにしている。(習慣)cf. I would work one day and loaf the nextオレは一日働くと翌日はぶらぶら遊ぶことにしていたもんだ。(過去の習慣)事実の提示I know the road will be quicker at this time of day. (thespeaker states a fact)その道路は一日のこの時間は空いていて速くなるよ。(話者は事実を述べている)容量や充足The back seat will hold three passengers. (用量)後部座席は3人乗れます。蓋然性(おそらく〜だ)*これは動詞単純現在形にしばしば等しい用法です。That will be the babysitterそれは多分そのベビーシッターだぜ。(蓋然性)= That is probably the babysitter必然Accidents will happen事故ってぇのは起きるもんだ。(必然)We shall have to be ready.我々は準備して居なければらなくなる。(必然或いは蓋然性:おそらくそうなる)= We certainly get to have to be ready.(shall)法律、規則、指示It shall be unlawful to carry firearms.火器を保持する事は違法になります。 |
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