時間を表す表現 未来I |
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2022年8月25日 (2024年3月4日 追記) 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第10回目です。 英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。https://dictionary.cambridge.org/https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/futurehttps://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future-other-expressions-to-talk-about-the-futurehttps://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/be-expressions-be-able-to-be-due-tohttps://continuingstudies.uvic.ca/elc/studyzone/410/grammar/410-expressing-the-future |
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Be expressions to talk about future Abe to do*formal な硬い表現になります。casual な表現や場に於いては使いません。*一般的な表現や口語表現にしたい時は be to do → be going to do と 間に going を入れるのも1つの手です。*基本的に、〜することになっている、の意味ですが、利用されるシーンで意味合いが異なってきます。*主語の自発性の意味は無く、他律的に(第三者の力により)〜となる、させられる、の意味が基本にあります。*was/were to do は過去の或る時点で〜する事になっていたの意味を表しますが、それがその後に実行されたのかには言及しません。*一方、was/were to have +過去分詞 は過去に於いて〜事になってはいたものの実現しなかったことを言います。*この場合、後ろの文には、but, or, however が要されることが多いです。*人間の制御下にある事象、出来事について語る時にのみ利用出来ます。即ち、主語に対して或る事を〜させようとする第三者(人間)の意図が存在します。×The weather is to rain tomorrow.自然現象は人間の制御下にある事象ではありませんのでこの様な文章は成立しません。*未来に於ける手筈、定まり事、それから派生した義務、役務の主たる2つの意味になります。詳細は以下をご参照下さい:https://www.kensvetblog.net/column/202004/20200405/塾長のコラム 2020年4月5日 目的を表す表現B be to do1. 義務Obligations公式な決定事から義務とされる、要求されることを表します。= be obliged to do= be required to do= have to doIf I am not to tell anyone, then that’s simply not fair.= If I am required (or obliged) not to tell anyone, then that’s simply not fair.もし僕が誰にも言っては駄目だと求められているなら、それは只の不正義だ。(第三者の意思により言ってはならぬとされている)≒ If someone obliges me not to tell anyone, then that’s simply not fair.もし或る者が僕に誰にも言うなと強制するなら、それは只の不正義だ。*not anyone = no one 誰にも言ってはいけないと求められる、誰にも言ってならぬとの義務がある*be not to do の not は to 不定詞に掛かるものと考えます。 be not to do = be obliged (or required) not to do 〜しないように求められる2. 仕事の会合で決定する[making decisions at a business meeting]*2と3は上記1と異なり、個人的な或いは内輪の物言いである事から容易に意味が判別出来ます。〜の手筈だSo, George is to contact the Stockholm office, and Patricia i s to speak to the Elsico representative. Agreed?それでジョージはストックホルムの事業所に当たり、パトリシアはエルシコの代表者に話して貰う手筈になる。いいかい?3. 命令や指示Commands and instructionsYou are to report to the head office by 8.30 am.君は8時半までに本社に報告することになっている。→君には8時半までに本社に報告して貰う。She’s not to be late. OK?彼女は遅れないことになっている。= We order her not to be late. OK?彼女は遅れてはならない。いいかい?4. 見出しHeadlines*既に決定された或いは確定した出来事についてニュースや新聞の見出しで利用されるのが普通です。動詞 be が常に省略されます。Prime Minister to announce emergency plan on climate change. (a headline - used without a verb)(Full form: The Prime Minister is to announce an emergency plan on climate change.)首相は気候変動に関する緊急計画を宣言することになった。*見出しで to do が来れば、be 動詞を補えば良い訳です |
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参考1:その他の be expressions*形容詞+to不定詞の組み合わせからなる表現は数多くありますが、基本的に to不定詞を用いるため、何かへの方向性を指し示す表現になります。それが時間に向かうとの意味合いが特に強ければ<未来表現>とされるに過ぎません。基本的にこれから起こることに言及する表現ですので全て広義の未来表現とも言えるでしょう。*他の be expressions と同じく、文の主語の意思では無く、第三者或いは話し手の意思に基づき、客観的な状況を述べる表現です。この意味で法助動詞的な意味合いを持つ表現と言えます。---------------------------------------cf. be likely to do物事が起こりそうなことを表します。〜しそうだ、多分〜だ。= it is probable thatAre parents who have a lot of money likely to spoil their children?金を沢山持って居る親は自分の子供を甘やかしそうですか?more やless などの比較を表す語と共にしばしば使われます。I think men are more likely to spend a lot of money on food than women are.男性は女性より食べ物に沢山のお金をより使うと僕は思う。後ろにthat 節を取る事が出来ます。It’s likely that sales will rise.多分売り上げが上がりそうだ。否定表現は、not likely 或いは unlikely ですが、後者はより formal です。The company is not likely to make a profit in the second half of the year.その会社は下半期に利益を出しそうに無い。People are unlikely to listen to him now because they know he lied.彼が嘘をついたと知っているので人々は彼の言う事を聞くとは思えない。---------------------------------------cf. be meant to望まれること、期待されること、意図されることを表現します。= it is desired, expected, intended thatIt looks green to me.それは僕には緑色に見えるけど。Oh, is it meant to be a different colour?え?違う色に意図されてんじゃない?It was meant to be like a quiz and we were all in different teams and there was meant to be a fantastic prize.それは一種のクイズの様に意図されていて僕らは皆別のチームに分散されたし、面白い賞が意図されていた。---------------------------------------cf. be supposed to*義務と段取りを表す表現です。〜することとなっている、〜の手筈だWhere were you? You were supposed to be at the party!君はどこに居たんだ?君はそのパーティに出ている事になっていたが。You’re supposed to have an hour for lunch. That’s the law.君たちは昼食時間は1時間の段取りとなっている。それが決まりだ。*人々の期待や信用を表す時にも利用出来ます。= it is expected, believed that 〜と期待される、信じられるTake some of this.これを服用しなさい。What’s it supposed to do? (What does it do to you?)何に効くんですか?And then I’m gonna get a train over to Brussels which takes all day as well. It’s supposed to be a nice route with forests and mountains and things.それから私ははるばるブリュッセル行きの列車にまた終日乗るつもりです。森と山と景色の見える素敵なルートと期待されます。参考2: 後ろに to 不定詞を従える動詞*現在時制であっても実際には未来の意味を持つ多くの動詞 (hope, plan, aim, intend, want, desire, propose など)があります。*それらは皆 to 不定詞を従えて使用されます。*to 不定詞を用い、未来に向けて〜する、との気持を表すと考えれば、これらの動詞 + to 不定詞との組み合わせとして覚え易いでしょう。*この様な動詞表現に関しては、to 不定詞について取り上げるコラムにて後日詳述できればと考えて居ます。*後ろにto 不定詞を取る一連の動詞に関しては、塾長のコラム 2019年7月10日 『動詞型@ to 不定詞 を取る動詞』https://www.kensvetblog.net/column/201907/20190710/にてリストアップしています。 |
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