英文長文読解 短期集中 個別指導 

挿入を表す表現2  慣用句 to不定詞定型句 分詞構文の挿入        

KVC Tokyo  やり直し硬派英語塾

                               





















https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/























































































































































塾長のコラム 2026年1月15日






挿入を表す表現2



2025年1月15日

 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 今回からは挿入構文について解説していきますが、前回の同格構文と同様に、構文と言うよりは1つの表現用法と考えた方がピタリと来ますね。挿入とは要するに、元の完成された文、即ち、完全文に対し、付加的な情報を割り込ませる表現形式となりますが、逆に言えば、それらの要素を取り除いても完全文として存在し得る場合、挿入がある、と判断可能です。割り込みがある為に、文意が取りにくく成っている場合もありますが、その様な場合には、ははぁ〜ん、これは挿入表現かも知れないと判断し、括弧を利用して括ってみて下さい。括弧を用いて視覚的に判別することで格段に文意を把握することが容易になる筈です。これは日本語とは異なりアルファベットの羅列に終始する英文構造を少しでも視覚的に要素判別する方法として大きな力になります。この様な視点も併せ解説していきます。このシリーズの第2回目となります。更にこの先の予定としては、各種英語構文の内、−共通構文、強調構文、倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く積もりです。

英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/parenthesis?q=Parenthesis


https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/by-the-way

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/of-course

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/for-instance

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/in-fact

https://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/after-all


『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第2章挿入構文

 ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。






English  Lesson - 8  Latin words or expressions used every day

in English you need to know !

Tesol  Rich  English  2013/11/03 https://youtu.be/xHcESlNZmtY


英文中で頻用される以下の8個のラテン語の短縮語について

解説がなされます。

per, via,  et cetera,  vice-versa,  nota  bene, exempli gratia, id est, post scriptum

法廷用語としてのラテン語の短い文言の使用も英語では.一般的に見られます。





挿入構文 Parenthesis 2




*文の途中または終わりに、文法的には特に関係はないが、説明、批評、注釈などを加える語句を差し挟むことを挿入 (Parenthesis) と言います。

*通例、コンマ、ダッシュ、括弧などで挿入語句を区切ります。




3  句の挿入


*成句、不定詞、分詞が副詞句として挿入されることがあります。

*不定詞、分詞構文で定型句化している表現は多くありますが、各々独立不定詞、独立分詞構文と呼称されます。

*独立不定詞、独立分詞構文に関しては以下に始まるシリーズにて詳述しています。

    https://www.kensvetblog.net/column/202009/20200920/

*ここでは極く一部を紹介するに留まります。


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慣用句の挿入


by the way

=incidentally ところで、ついでながら  今思いついたことを語る時に用います。口語です。

*その道の傍に、の文字通りの意味も取り得ます


Which he examined rather too closely for my  comfort,  by  the  way.

 ところで、彼は私の慰めのために、それをかなり綿密に検査して呉れた。

*which は前文内容を表す代名詞(=今述べた事)です。examined の目的語ですが倒置されています。


The name Latifah, by the way, means 'delicate'.

 ところで、ラティファという名前は 『繊細な』いう意味だ。


of course

 勿論、言うまでも無いが (口語

*強調表現です。

*日本語と全く同様の語感です。肯定にも否定にも用います。


Of course there were lots of other interesting  things  at  the exhibition.

 もちろん、展示会には他にも興味深いものがたくさんあった。


'I have read about you in the newspapers of  course,'  Charlie said.

 「もちろん新聞で君のことは読んだよ」とチャーリーは言った。


You're not really seriously considering this thing,  are  you?' 'No, of course not.'

 まさか本気で考えているんじゃないだろうな? いや、もちろん違うよ。


for instance, for example

= e.g. (exempli gratia の短縮形) 例えば = as an  example


If you were to go to Italy, for instance, you  would  get  a  different perspective on our culture

 君が例えばイタリアに行けば、私たちの文化について違った見方ができるだろう


in fact

= in reality, in truth

 2つの意味用法があります:


1.You use in fact, in actual fact, or in point of  fact  to  indicate that you are giving more detailed information about what you have just said.

 in fact、in actual fact、in point of fact などを使って、今言ったことについてより詳しい情報を提供することを示します。

 そして実際 = indeed


We've had a pretty bad time while you were  away.  In  fact, we very nearly split up this time.

 あなたがいない間、私たちはかなりひどい時間を過ごしてきた。実際、私たちは今回、危うく別れるところだった。

=  We've had a pretty bad time while you were  away.  In  fact, we very nearly split up this time.


He apologized as soon as he realized what he  had  done.  Indeed he wrote a nice little note to me.

 彼は自分のしたことに気づいてすぐに謝った。実際、彼は私に素敵なメモを書いてくれた。



2.You use in fact, in actual fact, or in point of fact  to  introduce or draw attention to a comment that modifies, contradicts, or contrasts with aprevious statement.

 in fact, in actual fact, または in point of fact を使って、前の文を修正、矛盾、または対照するコメントを紹介したり、注意を引いたりします。

 ところが実際は、実際には =but in fact として通例用いられます

=

That sounds rather simple, but in fact it's very difficult.

 これは簡単なようで、実はとても難しい。


They complained that they had been trapped inside  the  police  station, but in fact most were seen escaping over the adjacent roofs to safety innearby buildings.

 彼らは警察署内に閉じ込められたと訴えたが、実際にはほとんどの人が隣の屋根を越えて近くの建物の安全な場所に逃げ込んだのが目撃されている。


cf.  actually, as  a  matter  of  fact

*上記の in fact と同様に、対立的な2つの意味、@そして実際のところ〜だ、A(前言に反して)でも実際は〜だ、を持ちます。

*and と but の対立的な意味合いですね。

*口語だと後者の意味での利用が多い様に見えますが、前者の意味で利用しても何ら誤りではありません。

*曖昧性を持つ語ゆえ、formal な場では使用は控えた方が良いでしょう。

使うにしても、<でも本当は>の意味では、but, however などを添えて使うのが良いでしょう

*自分が使う場合には、and, but を前に添えて使い、また目にした文中の語には文脈から判断して and, but のいずれかを添えて意味を鮮明にすると良いでしょう。



after all

=despite what has occurred or been assumed  previously;  nevertheless

以前に起きた事、想定していた事にもかかわらず、(あれこれ言っても、考えても)結局のところ


I thought you might know somebody. After all,  you're  the  man with connections.

 あなたが誰か知っているかもしれないと思ってね。結局のところ、あなたはコネクションのある人だから。


I came out here on the chance of finding you at  home  after  all.

 なんだかんだ言っても、私はあなたが家にいるのをたまたま見掛けてここに来たのです。

=

I just happened to see you at home and came  here  after  all.






Transitional  Words  | To Begin With, In Addition, Furthermore, In Conclusion

Learn And Grow  2023/12/30

https://youtu.be/o_4BG_oXOLI


ヒンディ語訛りの英語解説です。英検の下の級の英作課題では

first, second などと理由を定型に従い述べれば及第点が取れま

すが、少し<洒落て>この動画の様な言い方をするのも科学論文

調で締まりが出ますね。

to  begin  with はここで述べられている様に、まず始めに、の意味

にて内容を紹介するトップバッターとして使われますが、初期段階では、

の意味でも利用されます。





to 不定詞定型句の挿入


*慣用的に用いられますが、独立不定詞と呼称されます。


*独立不定詞、独立分詞構文に関しては以下に始まるシリーズにて詳述しています。

    https://www.kensvetblog.net/column/202009/20200920/


to be exact

 正確に言うと


It happened, to be exact, at five minutes  past  the  hour  of eight.

 正確にいうと、それは8時を5分まわったときに起こった。


to be sure

 確かに = without doubt; certainly


And that's a difficult task to be sure; but it  has  to  be  done.

それは確かに難しい仕事だが、やらなければならない。


so to speak

 言わば、言うなれば = that is to say


I ought not to tell you but I will, since you're  in  the  family,  so to speak.

 言うべきではないが、でもいわば家族のようなものだから言っておこう。


The five countries have now all passed, so to  speak,  their  entry test.

 これで5カ国はすべて、言うなれば入団テストに合格した。


to begin with

 

1.まず第一に、そもそも (言いたい事の最初のものを紹介する時に使う)= to start with, in the first place, firstly

'What do scientists think about that?'?'Well, to  begin  with,  they  doubt it's going to work.'

 「科学者たちはそれについてどう考えているのか」 「まあ、そもそも、うまくいくのかどうか疑っている。」


2.初期段階では、最初は at first 

It was great to begin with but now it's difficult.

 最初は良かったけど、今は難しい。



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一般的な副詞句の導入


A foreign language dictionary,instead of providing  synonyms  in the same language, of course,gives corresponding words and phrases in aforeign  language and, ordinarily, some examples to show  how  the  word defined can be used in sentences. (K. Croft)

 外国語辞書は、もちろん、同じ言語の同義語を提供する代わりに、外国語で対応する単語やフレーズを提供し、そして通常、定義された単語が文中でどのように使われるかを示す例文をいくつか提供する。(K.クロフト)


It was troublesome,in the event that certainly  feasible,  to  warm up to him.

= It was troublesome to warm up to him, which was  in  the  event that certainly feasible.

 実際のところ最後はそうは出来たものの、彼と打ち解けるのは厄介なことだった。

=

It was troublesome to warm up to him, although I  was able  to do so  in  the end.


* in the event = in the end, as it happened, as it  turned  out 結局の所、実際そうだったのだが

*feasible = can be done, made, or achieved 実現可能な  (医学部入試頻出語です)

 cf. フランス語の faire = to do, make の語感 + possible = that can be done, convenient 為し得る、便利な


He thought,and that very wisely, that it was  best  to  be silent.

 彼は思った、しかもとても賢明に思った、だまっているのが最良だと。

= He thought, and very wisely, that it was best to  be  silent.

= He thought that it was best to be silent, which  was  very  wise.


*and that  しかもその上

*このthat は "used emphatically, instead of  repeating  a  previous word or phrase" (OED 2nd.ed.) 、前言を繰り返さずに言いたい事を強調する為に用いる thatになります。

*詰まり、He thought,and that very wisely, = He  thought,  and he thought very wisely  

*and =しかも、の意味を持ちますので、that は無視して掛かると却って意味が分かります。

*英和辞典や学参などには記述が普通にありますが、この意味合いの and that の用法は今では一般的ではなくなり、死語化しつつあることにご留意下さい。

*後ろにthat-clause を従える文にて、斯かる紛らわしい and that を重ねて使う自体、学習者を無駄に惑わすだけの悪文の類いでしょうね。


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分詞構文(副詞句)の挿入


The producer,having considered the play, and  decided  to  undertake the job of producing it, has no further concern with its literary merits or itsdoctrin, ifany、(G.B. Shaw)

 プロデューサーは、戯曲を検討し、それをプロデュースする仕事を引き受けると決めた以上、その文学的な長所や教義にそれ以上の関心はない。

*having considered the play, and (having) decided  to  undertake the job of producing it

理由を表す分詞構文(節とは扱われず副詞句扱いです)が挿入されています。


It is,all things considered, because of his lack of  regard.

 それはあらゆることを考慮しても、彼の見識のなさが原因だ。

*all things (being) considered = when all things  are  considered