英文長文読解 短期集中 個別指導 

強調構文2   very   dead  highly  badly    

KVC Tokyo  やり直し硬派英語塾

                               





















https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/























































































































































塾長のコラム 2026年2月5日






強調構文2



2025年2月5日

 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。

 今回シリーズからは強調構文について解説していきます。以前に一度軽く解説しましたが今回からは復習がてらじっくりと濃厚に進めて行きます。

 話し手或いは書き手が文中のある語句の持つ意味を強めて叙述したいシーンは極めて日常的に見られる事なのですが、それを文法用語では強調 (=強勢 Emhasis )と呼称します。実際に言葉が話されている場は、tone (語気)、intonation イントネーション、gesture ジェスチャー、或いは顔の表情などで強調を表すことが出来ますが、書き言葉に於いてはそれが能わず、代わりに、@語句を反復する、A他の語句を添える、B語句の配列順序を変更する(倒置)、C特殊な構文を用いる、D特殊な疑問文(修辞疑問)を用いる、などで強調を表すことになります。実のところ、これまでに触れて来た各種の構文とは大きく異なり、これらの方式からどの文言が強調されているのかはほぼ確実に把握し得、そこに曖昧性は存在しません。逆に曖昧性があれば、特定文言を明確に強調し得ない事にもなってしまいますのでこれは頷けることだと思います。まぁ、理解は至極ラクでしょうね。読み手側が文脈から文章の意味を汲み取ったりする必要性はありませんし、解釈に迷ったりする事も無い訳です。強調表現に関して一通り説明して行きますので、頭にインプットしておくと、確実な、大きな力となります。この先の予定としては、各種英語構文の内、−やや難解な倒置構文、省略構文、−を中心に大方この順序徹りに触れて行く予定です。本シリーズの第2回目になります。

英国ケンブリッジ英語辞典並びに Collins 英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/very

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/dead

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/dreadfully

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/highly

https://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/badly


UNLA ( アルゼンチンのラヌス国立大学、Universidad Nacional de Lanus )サイトに掲載の資料も参考にしています。

https://language2unla.wordpress.com/wp-content/uploads/2018/09/language-ii-module-5-inversion-and-emphasis_with-numbers.pdf

 (これは Advanced English Practice, M. Vince; A Communicative Grammar of English, G. Leech などの書籍から Inversion とEmphasis の章を抜き出して寄せ集めたものになります。)


『チャート式 英文解釈』 鈴木進、数研出版、昭和51年、特殊構文第5章 強調構文

 ここの基本的構成並びに(難解な)例文を幾つか参考にしていますが、塾長なりの視点から批判的検討を加え、また一部、より現代的な、或いはより正しい明確な表現となる様、書き換えたものも併記しています。






Stop  saying “VERY” in IELTS Speaking: Build your Vocabulary

English  Speaking Success  2021/05/15

https://youtu.be/ErXWy50FgXY


IELTS アイエルツとは英語圏の大学などが留学予定生等の英語力を測

る目安とする試験です。まぁ、これの得点が低いと留学してもジツが低い

と判定されてしまい受け入れが拒否されます。1つの目安として挑む

のも刺激になるでしょう。


営利企業への勧誘が多い動画ですね。3:15から8:20迄の

5分間以外は見る必要はありません。





強調構文2




*文中のある語句の持つ意味を強めることを強調 (=強勢 Emphasis )と言います。

*実際に言葉が話されている場面では、tone (語気)、intonation イントネーション、gesture ジェスチャー、或いは顔の表情などで強調を表すことが出来ます。

*しかし書き言葉に於いては、それが能わず、代わりに @語句を反復する、A他の語句を添える、B語句の配列順序を変更する(倒置)、C特殊な構文を用いる、D特殊な疑問文(修辞疑問)を用いる、などで強調を表すことになります。


 以下これらを順を追って解説して行きましょう。




[2] 他の語句を加える強調 (つづき)


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c.  very その他の語を用いての強調


*very は強意の副詞として頻用されますが、形容詞としての用法もあります。

*この形容詞の very は 「まさに」 「〜こそ」 「でさえ」 「まさしく」 などと適宜訳します。

*日本語では結局、副詞として訳すことになりますね。

*最上級 (last, best) の前{こ付ける事もあります。

*副詞の very + 形容詞、副詞の very + 副詞が同様の意味を表す他の語に言い換え出来るのに対し、形容詞の very + 名詞は他の語句に言い換えようがありません。


*very 以外に強調を表わす語は much, ever, never,  so,  all, dead, greatly, highly, extremely, terribly, badly, dreadfully などの副詞, terrible, dreadful.  extreme などの強調の形容詞 があります。

*いずれも、<とても>、に訳してしまえばニュアンスの差は兎も角も意味は外れません。


*very + 形容詞、very + 副詞を別の語に言い換えて使うと文に締まりが出て良いと主張する web 動画も多々見ます。

*中学英語に登場する平易な形容詞や副詞の類いに対して単純に very, so, such, really などを添える表現ではなく、文脈やニュアンスにより適切な一語の語彙 (同義語) に言い換えて<大人>の英語を使いなさいとの勧めでもあります。

*これは日本語でも同様で、<とても疲れた>、の代わりに<疲労困憊だ>、と言い換えるのに等しいですね。逆に子供相手には<とても疲れた>或いは関東弁の<かったるい>と言えば良いわけです。

*実際のところ、<very + 平易な形容詞>の組み合わせだと、凡庸でやる気のない形容だと捉えられる場合があります。


*大学入試程度の英作であれば、綴りが不明だ、用法が曖昧だ、の語の代わりに、very などを使い平易に仕上げるのも大変有効です。

*意味を正しく伝えてさえいれば、答案を中学英語で記述しようが採点官側は減点も出来ません。

*逆に、美文調で仕上げようとも、綴りのミス、文法・語法のミスがあればその都度減点されてしまい、損しかしません!


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very (形容詞用法)


At that very moment the telephone rang.

 まさにその瞬間に、電話が鳴った。


This is the very thing for our purpose.

 これこそ願ったりかなったりです。


He was arrested in the very act of stealing.

 彼はまさしく盗みの現行犯で逮捕された。


The very stones cry out.

 まさしく石でさえも泣く;鬼神も泣く。

= Even the very stones cry out.


The very thought of it made him so sorrowful.

 それを考えただけで、彼は本当に悲しくなった。


The Three Musketeers has been a "best seller" for  almost  a  century. Your grandmother probably thrilled to it fin the theater when she was a  girl, and hundreds of people are reading it this very  minute,  in  a dozen different languages, all over the world.

  『三銃士』はほぼ1世紀にわたって「ベストセラー」である。あなたの祖母はおそらく、少女時代に劇場でこの作品に胸を躍らせたことだろう。そして今正にこの瞬間にも、世界中で何百人もの人々が、十数カ国語でこの作品を読んでいる。

*thrill to it それを見て胸を躍らせる


It was not thought necessary for a long time to give girls  and  women  more  than the very beginnings of learning. In the early part of the  nineteenth century  a writer exclaimed, "All a girl needs  to  know  is enough to reckon how much she will have to spend to buy potatoes in  case   she becomes a widow." In view of the prevalence of such  opinions,  it is not surprising that all the colleges were closed to women. (奈良女子大)

 長い間、少女や女性に学問の正に初歩以上のことを教える必要はないと考えられていた。19世紀初頭、ある作家はこう叫んだ。「少女に必要なのは、未亡人になった場合にジャガイモを買うのにいくら使わなければならないかを計算できる程度の知識だ。」と。このような意見が蔓延していたことを考えれば、すべての大学が女性には門戸を閉ざしていたのも無理はない。






『Very Good』 ネイティブにはこう聞こえている

2024年1月5日

Kevin's  English  Room / 掛山ケビ志郎

https://www.youtube.com/shorts/WzT-vrK_XPM


very good と言うと大した褒め言葉にならないどころがやる気のない返答と

捉えられてしまう訳ですね。very + 平易な形容詞、の組み合わせから脱し

少しは洒落た形容詞を使える様にすると良さそうです。





その他の強意語


以下、いずれもお目に掛かったことのある平易な語と思いますが、ニュアンスの差はあれ、<とても、非道い、もの凄い>などと適宜日本語を当て填めて理解すれば大方それで足ります


*英語には形容詞や副詞の前に添えてその意味を強める強意語、それをマイルドな、程ほどの表現にする緩和語、意味を弱める弱意語があるのですが、その全体的な説明については本シリーズの最後に採り上げる予定です。


dead

Dead is used to mean 'complete' or ' absolute',  especially  before  the words 'centre', ' silence', and 'stop'.

 deadは「完全な」、「絶対的な」、「きっかりの」、という意味で使われ、特に「centre」、「silence」、「stop」の前に使われます。

= complete, absolute


He adjusted each chesspiece so that it stood dead  centre  in  its square.

 彼はそれぞれのチェスの駒を、そのマス目の完全に中心に立つように調整した。


They hurried about in dead silence, with anxious  faces.

 彼らは不安そうな顔で、死んだような静けさの中を急いだ。


Lila's boat came to a dead stop.

 ライラのボートがぴったりと止まった。



dreadfully

You're dreadfully kind

 あんたはぶったまげるぐらい親切だな。


terrible, ever

He is in a terrible rage. What did you ever say to make  him  so  angry?

 彼はものすごく怒っている。彼をあんなに怒らせるなんていったいどんなことを言ったんだい。


all, extreme

I was all alone and was in extreme poverty,

 私は本当に一人ぼっちで、この上なく貧乏であった。



highly

*文字通りの<高度に>の意味も持ちますが、それは地位やランクに関しての利用になります。

*高低に直接関与しない語との組み合わせでは very とても、非常に、の意味で用いられます。


Mr Singh was a highly successful civil engineer.

 シン氏は土木技師として大成功を収めた。


It seems highly unlikely that she ever existed.

 彼女が存在した可能性は極めて低いと思われる。


...the highly controversial nuclear energy programme.

...非常に論議を呼んでいる原子力計画。


cf. 地位が高いの意味の利用

...a highly placed government advisor.

...政府顧問の地位が高い。


...highly ranked soccer teams.

...高いランクのサッカーチーム



badly

*文字通りの<悪く>の意味も有りますが、ダメージや怪我の程度が烈しい = severely,  seriously  非道く、の意味で頻用されます。


The bomb destroyed a police station and badly damaged  a  church.

 爆弾は警察署を破壊し、教会をひどく傷つけた。


One man was killed and another badly injured.

 1人が死亡し、もう1人が重傷を負った。


It was a gamble that went badly wrong.

 大失敗に終わった賭けだった。


I miss you badly.

 君が居なくてとても寂しい。(恋人に対する定型句)