目的を表す表現@ |
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2020年3月15日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 過去暫くの間、言語学としての英語並びに歴史的背景を含めた英語の成立について詳述してきました。塾長は理系の出身であり、例えば大学の英文科でシラバス(講義・授業計画)としてどの様な講義科目と講義内容が配列するのかについて全く知識がありませんが、それらに類する講義が当然含まれるだろうとは想像しています。 さて、今回から暫くは英語の取り得る各表現について触れて行こうと思います。まぁ、目的、日時、譲歩、仮定、などの記述に使われる表現となりますが、思考の流れを明確にし、意思を正しく相手に伝える助けとなる表現であり、英作文にも直接役立つものとなります。文語のみで使われる formal な畏まった表現から、informal な即ち日常的な口語表現まで説明出来たらと思います。 その様な表現+例文をリストアップしていきますので、また<つべこべ言わずに>丸暗記して下さい。全く損はしないことを確約します。 以下参考サイト:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/ |
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さて、目的とは何でしょうか?jまぁ、何かの行動を計画したり結果をもたらすことを頭の中に意図してイメージ或いはデザインしていることになります。文字通りの矢を射る時の「的」ですね。しかしそれには何らかの理由や動機が有っての意図となります。<矢を的に当てればオリンピックに出場できるから>などの理由です。 例えば以下の日本語の文章は概念的にはほぼ同じものとなります。 私は出世するために一生懸命勉学する。(目的)私は出世したいので一生懸命に勉学する。(理由)<子供達が床に就く前に顔を見たいと思って彼は早く帰宅した。> は、子供達が眠る前に会う目的で彼は早く帰宅した。He came home early in order to see the kids before they went to bed.He came home early in order that he saw the kids before they went to bed.子供達が眠る前に会おうとの理由で彼は早く帰宅した。He came home early so that he could see the kids before they went to bed.He came home early because he wanted to see the kids before they went to bed. 上からお分かりと思いますが、意味的には重なるところがあります。目的とは心の中に思い描くそれに向かいたいとの意思の流れ、希望、要求であり、「〜するために」は「〜したいので」「〜できるように」と理由や動機に置き換えても意味は通ります。詰まり、目的であり理由でもありこの2つは厳密な区別は出来ませんね。 と言う次第で初回として目的を表す表現を扱い、それ以降それに続けて理由を表す表現を扱います。 目的や理由は、主たる文章に対してそれを補足説明する表現となりますので、従属的な立ち位置にあります。従ってそれ単独で文章を作りません。作るとすれば Why did he come home early?In order to see the kids before they went to bed.Because he wanted to see the kids before they went to bed.などの様に、前文内容との組み合わせとしての単独文となります。 |
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目的表現単純に目的をサラッと述べる表現は英語にはあまり多くはありません。 目的の意味を持つ単語としては、 purpose, intention, aim, goal などが挙げられます。 purpose 実は purpose の語源ですが https://www.etymonline.com/word/purposepurpose (n.)c. 1300, "intention, aim, goal," from Anglo-French purpos, Old French porpos "aim, intention" (12c.), from porposer "to put forth," from por- "forth" (from Latin pro- "forth;" see pur-) + Old French poser "to put, place" (see pose (v.1)). On purpose "by design" is attested from 1580s; earlier of purpose (early 15c.).目の前に置く→目の的にする→ 「目的」 が原義であり、目の前になぜ置くのかの 「理由」ではありません。しかしながら状況に応じて 「目的」或いは 「理由」として柔軟に和訳すると良いでしょう。For budgeting purposes, you really have to start estimating costs now.予算を立てる為に (立てたいので)、君は経費の見積もりを今すぐ本当に開始する必要がある。The delay really served no good purpose and may have harmed the negotiation.その遅延はマジで全く目的に適わなかったし交渉に害をもたらした可能性がある。=その遅延は我々の目指すところ(目的)とは全く違っていたし交渉に害をもたらした可能性がある。 for the purpose of doing sth〜の目的で、〜のために、〜するべく、〜に向けて、〜したいのでThe user goes to that store for the purpose of taking the articles for special sale.その品を特別価格で入手する目的でユーザはその店舗に向かう。=その品を特別価格で入手したいのでユーザはその店舗に向かう。The user goes to that store in order to take the articles for special sale.The user goes to that store because they want to take the articles for special sale.これらはほぼ同じ意味です。 |
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