時間を表す表現 未来@ |
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2022年7月10日 皆様、KVC Tokyo 英語塾 塾長 藤野 健です。 時間を表す表現について扱います。時間に関する多様な表現がすぐに脳裏に思い浮かぶまでになると、英語の表現の幅が格段に豊かになると思います。時間の流れの中で生きている我々には、時間に関する様々な表現は寧ろ身に付けるべき必須の表現であるとも言える筈です。現在、過去、未来、期間、特定の時まで、特定の時、timeを使った表現などに分け、解説して行きましょう。膨大な量が有りますので数ヶ月連続しての長丁場となります。未来に纏わる表現の第1回目です。 英国ケンブリッジ英語辞典の用例を主に参考に解説を加えて行きます。https://dictionary.cambridge.org/https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/future |
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未来を表す表現 文法的理解*英語には動詞の格変化としての未来時制は存在しません。しかしながら例えばフランス語には動詞自体の格変化としての未来形があり、英語の動詞の時制変化が、原型−過去形−過去分詞形と変化する様に、フランス語では、未来形−現在形−単純過去−半過去(英語の現在完了形に相当)−大過去(英語の過去完了形に相当)などの変化が存在しますが、未来の活用形がありますので、動詞1つで明確に未来のことを述べることが可能です。 *実は日本語にも明確な意味用法としての未来形は無く、<動詞現在形+未来を表す時間表現の組み合わせ>でこれから先の事を示すタイプの言語です。更には中国語(シナ・チベット語族: 中国語、チベット語、ビルマ語など)には動詞に時制の概念が無く、時間を表す言葉や動詞の状態、例えば、〜しつつある、などの助動詞めいた言葉を添えて時制を表現する言語も存在します。言語に拠る時制表現に関して興味をお持ちの方は、拙コラム https://www.kensvetblog.net/column/201909/20190920/ 『日本語には未来形がない』 をご参照下さい。 *従って、英語で未来のことを表現するには、 1.適当な法助動詞 will, would, shall, should などを動詞に添えて利用するか、 2.be doing, be going to do などの現在進行形や過去進行形表現を利用したり、 3.動詞現在形+未来の時間表現の組み合わせとしたり、或いは、 4.be about to do などの、 be to do をコアとする慣用的表現を利用する、他にありません。 *他国語の未来表現を和訳する際に、<〜(する)だろう>、の訳をしばしば当てますが、日本語の<〜(する)だろうは、推量の意味を含むため、実は常に完全に正しい訳とは言えません。助動詞 will 及びその過去形 would は確からしさの低い遠い未来について述べます(他に意志を示す用法もあります)ので、<〜(する)だろう>の訳を当てて良い時もあります(未来が遠ければ遠いほど当然乍ら不確実性の度合いが高まり推量の意味合いが増しますね)が、日本語の現在形或いは過去形に時間表現を加えるのが本来の正しい訳語であり、〜だろう、も含めて、適宜、〜する予定・計画です、〜する事になっています、〜するつもりです、などを文意を汲みつつ適切な訳語を当てて下さい。 *自由自在に未来表現を操り、思う事が述べられるように訓練して下さい。皆さんの<未来が明るくなる>こと必定です。 ------------------------------------------ 以下例文ですが、ざっと一通り目通しして感触を掴んで下さい。基本的表現They’re going to build a new shopping centre here. (be going to)彼らはここに新たなショッピングセンターを建てる予定です。(begoing to do で根拠のある近い未来を表す)Leena is working in Singapore next week. (present continuous)リーナは来週シンガポールで働きます。(現在進行形 + 未来時間表現の利用、極く近い未来を表す)Nadia arrives in about half-an-hour from now. (present simple)ナディアは今から30分後に到着することになっています。(単純現在形+ 時間表現の利用)、予定される或いは定まったスケジュールを表す)I think they will postpone the match. (modal verb will)彼らはその試合を延期すると僕は思う。(法助動詞 will の利用で、近くは無い、確からしさの高くはない未来を表す)I'll help with your homework.宿題を手伝って遣ろう。(自発的意志を示すwill)I'll never smoke again.タバコは2度と吸わないぞ。(約束の意志を表す will)= I promise never to smoke again.応用的表現I’ll be running ten kilometres a day for the next two weeks to get ready for the marathon. (future continuous)マラソンに準備する為に次の二週間は一日当たり10kmを走っているよ。(will + be doing の未来進行形)We’re late. Do you think the lecture will have started? (future perfect)僕らは遅れている。(着いた時には)講義はもう始まってしまっているかな?(未来完了形)We’re just about to leave for the cinema. (be about to)僕らは丁度映画に出るところだよ。(be about to do の利用)The president is to visit Brazil in November. (be to)大統領は 11月にブラジルを訪問することになっています。(beto do の利用)The visitors are due to arrive at the factory early in the morning. (be due to)訪問者達は工場には早朝に到着する予定です。(be due to do + 未来時間表現 の利用)I was on the point of leaving my job but then I got promoted so I changed my mind. (be on the point of)私は正に職を辞するところだったが、その時に昇進したのでその考えを変えた。(be on the point of doing = be about to do の利用)She promised she would return soon. (future in the past)すぐ戻るからねと彼女は約束した。(would で過去に於ける未来表現)They said they were having a holiday next April. (future in the past)次の4月に休暇を取ると彼らは言った。(過去進行形 + 過去に於ける未来時間表現で、過去に於ける未来表現) |
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次回からは個々の表現についてじっくりと解説して行きます。 |
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