KVC Tokyo やり直し硬派英語塾

英文読解 訪問指導 通信添削 

社会人・大学院生・大学生・各種受験生の方々へ 

                               










 よくある質問




[Q]


そもそも英文読解力とは何ですか?



[A]


 簡単に言えば、英文の骨組み フレームワークを理解し、それに<装飾品>(付帯情報、或いは見ばえなどの付属品)としての語句が付着している構造を迅速に見抜くことに尽きます。読解力の基本は、どこが主語であり、どこが文章のカナメとなる動詞なのか、補語や目的語、更には修飾語句はどこなのかを正しく判別する能力のことです。その骨組みの理解−実は英語には基本的に5文型しか有りません−の上に立った上で、次に文が全体として何を主張しようとしているのかの解釈に入りますが、これらが全てが迅速に且つ正しく為し得て初めて、あなたは英文を読む力がありますね。と判定されます。まぁ、文章の構造を把握しその真意を読み解く操作ですが、formal な内容の、評論文、学術文、或いは難関大学の入試問題などを誤解無く読み進める為には欠かすことが出来ません。

 当初はこの様な作業、即ち<精読>には時間が掛かりますが、場数をこなす内に自ずと、この動詞や文言にはこの表現が組み合わされる筈(広義のコロケーション−言葉と言葉の組み合わせ)だ、文章の流れ(context 文脈と言う)からするとこの文言の意味は〜になる筈だ、などの、<先読み予測>が出来る様になり、素速く読解出来る様になります。これはPCに搭載されるCPUが過去のデータと推論の流れを元に<分岐予測>を行い、演算処理速度と正確性を向上させる機構にほかなりませんが、何のことはない、私達の脳内で<学習が進む>ことそのものです。

 読解を始める前には当然乍ら使用されている単語、語句の意味が取れる必要があります。詰まりは或る程度の語彙力がなければ読解自体に困難を来しますのでその面での知識は必須です(当初は暗記行為は苦行に近いと皆さん感じられると思いますがそれを乗り越える以外には有りません)。また、日本語を論理的に構築出来る能力に不足すると、これは英語以前の問題となり、読解力の向上はそのままではあまり期待は出来ません。明確な日本文をモノする能力、筋道立てて構築する力が前提として必要になる訳です。これがあってこそ、英語の文の法則性を我が血肉として理解しその先の迅速な情報処理、即ち英文読解を進めることが可能になります。或いは、この英文はヘンテコじゃあないのかと英文の質を問う事も可能になります。現況で国語力に乏しい方々は、英語以前に、或いは英語学習と併行して、日本語の小論文作成のコーチングなどを優秀なプロから受ける手もあります。整っていて明確な日本語表現が出来れば、勿論ですが今後の人生に大きな力になりますね。因みに本塾に塾生として指導を受ける方は、主に英作を通じての<日本語逆指導>を受ける過程で、短期間で論理的な日本語も書ける様に成る例が少なくありません。まぁ、慣れや訓練の要素も大きいわけです。

 一方、口語などでは、構文自体は平易なものしか使用されませんが、英語固有の informal な表現である phrasal verb フレイザルバーブ、句動詞 (例えばcome over で、誰かの家を訪問する、の意味にもなります) が多用されたり、流行の idiom イディオム 慣用句−複数の言葉の組み合わせで特有の意味合いを持つ言葉 (日本語で喩えれば、<足を洗う>が犯罪組織等を辞めてカタギになる、の意味になりますね)−が使用されたりで、上記英文読解力とは異なり、個々の言い回しの知識が寧ろ必要になります。簡単な構文と単語が使われていても non- native English speaker には英語圏の子供が話す英語の意味すら分からない事になります。これは頭脳レベルの話と異なり、それを知っているか知っていないかの次元の話になります。

例えば、

Only drunk people think they can talk their way out of being intoxicated to a sober person.

 酔っ払いだけが素面の人に対して自分は酔っぱらっていないと言い逃れ出来ると思うのだ。

 →自分は酔ってないと言い逃れ出来ると思うのは、本当の酔っ払いだ。


 この文はほぼ平易な単語しか使われていませんが、talk one's way out of  〜だと言い逃れする、のイディオムとしての意味を知っていなければすぐには理解出来ません。このイディオムは informal 詰まりは口語ですので、、学術論文などに利用されることは皆無です。この様な口語、日常会話的な英語の習得を取り敢えず第一に目指したい方には、本英語塾にではなく、それを得意とする巷の英会話スクール等に当たるのが最適と思います。従来の国内の英語指導−放送媒体を通じて或いは進学校の英語指導にても−では、キッチリとした formal な英語理解と口語表現習得との間の線引きが意識されておらず、生徒側が戸惑うことが多々見られました。おそらくは指導する側もその意識が希薄だった様にも思います。当塾ではこの違いを明示しつつ指導を行います。本塾でも折に触れてその様な口語的な言い回しについても詳細な解説を加え、硬軟取り混ぜての英文理解を可能にさせます。

 幾ら個々の英単語や熟語、言い回しを知っていても英文構造を正しく読み解く力量−国語力含めての言語感覚−が無ければ、雰囲気だけで英文を理解したような気持になるだけです。簡単な構造の英文−大学共通試験レベル−や或る程度の一般教養を有するクラスの会話程度であれば、それでもキーワードを拾っていくことで大意は理解出来ますが、その様なファジーな進め方では、その先の、ホネのある難関大の入試問題、学術論文、評論文などの formal な文、有名文学作品などの文章には丸で歯が立たないでしょう。この様な英文の読解にはキッカリとした解釈が可能かどうか、詰まりは本人の真の英語力が問われることになります。当塾はその様なレベルの英文の読み書き能力を皆さんに身に付けて貰う目的で第一に設立しました。

 友人やweb 等からの情報に倣い、定評ある市販参考書を用い、単語や熟語、或いは問題付きの文法書などを数周しているが英語の成績がなかなか上向かない方々は、この英文読解力−場合に拠ってはその前提となる日本語能力、論理的思考能力−に絶対的に不足している例が多いですね。多分に形だけ上ずって参考書や単語帳を目通ししているだけに過ぎず、非効率な勉強の遣り方で時間を無駄にしているだけでしょう。当塾ではこれらに躓いている方々をも対象に勘所を伝授しつつ徹底的な指導を行いますが、当初は戸惑っていても継続すれば確実に英文読解力が涵養出来ます。不安・悩みを抱えている方は是非お早めに指導を受けてみて下さい。但し、直接の指導時間以外に、必ず<指導された通り、その遣り方>で自学自習を進める事が肝要です。これに従わずに自己流を続けるとそれでは指導を受ける意味が無くなります。何となれば、これまでその様な自己流で英語を勉強してきたからこそ英語が伸びなかったからです。スケートに例えると、プロのコーチから正しい滑り方の指導を受け、これまでの自己流を指摘・矯正して貰い、転ぶことなくスイスイと正しい姿勢で氷上を自由自在に滑る技量を習得して貰うのが本塾の指導の本筋になります。勿論、バックヤードでの進め方は生徒さん側とその都度協議の上、柔軟に変化させていきます。

 私の側は、どこに衛生的で美味い水場があるのかの最短ルートを教え、その飲み方を指導、手助けしますが、実際に水を飲むのは生徒さん自身の問題です。全ての習い事、勉学、学問は最後は自分自身の問題となり、真の意味での勘所を掴むのは本人以外にないのですが、或る意味厳しい、しかし同時に楽しく充実した世界です。英語学習もその例外ではありません。




[Q]


KVC Tokyo 英語塾の指導方針はどのようなものですか?



[A]


 我々日本人が不明な語彙、語句に出くわしたときに、日本語−日本語辞書、即ち国語辞典を紐解いて意味を一つ一つ覚え、理解していくのと同様に、英語圏の者達は彼らの国語辞書である英英辞典で言葉の定義を学んで行きます。何が言いたいのかと言うと、英語を日本語で理解しようと試みても、英語の言葉の持つ本質的な意味合いを掴む事が困難であり、1つの英単語に対して羅列された脈絡のない日本語の単語を機械的に覚えるに留まりがちとなり、結局幾ら勉学を続けて居ても英語力が上がらず、<英和・和英辞典依存 → 適語探しの無駄時間喰い → 挙げ句の果ての珍妙な和訳・英訳> のレベルから生涯抜け出すことが出来ないままとなります。

 大学入試なる一種の資格試験突破の為の講師である予備校の人気有名講師も多数世に存在し、youtube 動画に顔を出したり、各種の受験参考書類を執筆していますし、現今の英語ブームを反映して、英語を再び学び直したいとの社会人向きの書籍を出す者も数多く居ます。しかし、いずれもほぼ例外なく、英英辞典活用を表だって勧める者はなく、英語を日本語で解説せんとの姿勢を超えません。確かに、大学入試程度を受験する者達には、生徒並びに指導側の時間的制約もあり、英英辞典を利用してモノを考えよと指導し得る余裕になく、英語を日本語で解説し一定量の知識を叩き込むことに特化した指導を行うことに合理性を認めますしかしながら、言語学や国際関係学などの専門学部以外では大学入学時点をピークとして大方英語学習が終わって仕舞いますので、大学入学後に英英辞典の活用を知る事なく一生を過ごすレベルに留まってしまうのが大方の現状でしょう。

 せめて社会人向きに英英辞書等の活用を勧める著作を出す者があればと思うのですが、著者にしてみれば、英語の解説本を日本語で面白ろおかしく書き、英語にコンプレックスと焦りを抱える多くの日本人にくすぐりを与えた方が本も売れ確実に儲かりますので、際限なくそのスタイルの指導法が取り続けられるのでしょう。と言いますか、それ以前の話ですが、大方の英語学習者に英英辞典活用の経験無く、日本語に拠る英語学習書とせざるを得ない一面も確実に存在します。例えばアマゾン通販にて評価の高い英語学習書に対するコメントを見るに、素晴らしい解説に出会って目からウロコでしたなどと述べる知的レベルの者が殆どで、これらの者達は日本語依存の英語学習スタイルしか知らない、そしてそれから脱却し得ない<お客さん>たちなのだ−英語学習を再開した中高年層だとしても−とすぐに判明します。英語学習の根底となる肝心なノウハウは一般消費者側には知らせない、小出しにする、実際知らせても読者側は受け入れる能力に足りないとの、まぁ、一種の愚民策に立った国内英語指導産業業界の体質とも言えるかもしれません。まさかとは思いますが、執筆者も英英辞典の利用を知らず、或いは native が英語の用法について議論を交わすサイトなども知らずに、指導したり本を執筆することはないだろうとは思いますが・・・。

 当塾の指導は英語の事は英語で考えよう!に立ちますので、最初は日本語での指導をメインに進めますが、徐々に(web 上の)英英辞典等利用の勘所を伝授し、最終的に自己の力で英語の不明点を解決し得る力量とノウハウを身に付けて貰う−これで免許皆伝!−との指導方針です。生徒さんの履修度に応じ、この場では詳細には触れませんが、web 媒体の利用、AI の積極的な利用など最新の動向も混ぜながら指導を進めて行きます。




[Q]


必要な機材はありますか?



[A]


 訪問指導の場合も含め、電子化された文書として指導資料を渡し、またその回答を返して貰い、採点指導し、成績管理としての記録を遺す指導形態になりますので、手書きでの文字の遣り取りしか出来ない、或いはメール等を通じての迅速な意思交換が出来ない場合は指導の効率性が期待できず、指導はお受けできません。指で文字入力を小さな画面に対して行うスマホ単独では指導が困難になります。キーボード取り付け可能な一定液晶サイズ以上のタブレット、ノートPC、PCを保有し、文字データの遣り取りと保存整理、指定されたweb サイトの閲覧、動画サイトの視聴、各種 AI サイト等の利用がスムーズに行える環境にある方に指導を限定しています。これは指導者である私に対する最低限の礼儀でもあると心得て下さい。・・・以上述べたことは現況では大学入学時に必要なインフラ、技能として全ての学生に求められる水準です。詳細は各大学の情報センターや提携する生協のサイトを検索して下さい。

 英語で人の上に立ちたいとお考えなら、この程度の IT リテラシー(実は社会人としても最低限の技量に過ぎません)並びに進取の気性 enterpriseを持っていても当然と考えて居ますし、型落ちのノートPC、そこそこのモニターサイズの新品のキーボード付きタブレットなども今は3万円台で入手可能ですので、自助努力でそのレベルにまでまず持って行って下さい。書店にはPC等の関連雑誌や教則本の類いで溢れていますのでそれらを求めて勉強して下さい。また、教材としてCDやDVD付きの参考書(CDブックの類い)を指定することもありますので、再生可能な装置 (外付けドライブは3000円程度から入手可能) もご用意戴くと完璧です。

 使用に慣れるまでは後から見るとあれこれ迷った上での無駄な出費(これとて大した金額ではない)なども確実にあろうかと思いますが、皆その様な投資を経て IT リテラシーを自分のものとしています。何事に対してもそうなのですが、英語力を向上させるには自己投資 (大した金額ではありません) を惜しまないで下さい。何かの習い事をするにはそれに必要な道具や機材をまず揃えますがそれと全く同じですね。




[Q]


塾長宅で指導を受けることは可能ですか?



[A]


 当塾は以前は塾長宅にお越し戴く方法を採って来ましたが、現在は通信添削スタイル以外には生徒様宅或いは適当な指定場所(コメダカフェ、大学キャンパスなど)に塾長が出向く形のみとしています。ご自宅以外での方が生徒様の負担も少ないと想像され、出来るだけそちらをお奨め致しますし、指導する側も正直なところ気がラクですね。但しカフェ等の場合は飲み物代のご負担をお願い致します。片道が概ね1時間を超える場所については指導はお受け出来ません。遠方にお住まいの方は通信添削コースにて受講をお願い致します。

 指導する日時等に関しては出来るだけ柔軟に対応したく思いますが、塾長が学会等で出張の場合もありますので少なくともその間は指導は出来ません (年に数回、土日を含め最長で3日ずつ程度)。勿論、事前に協議の上、指導日の振り替えなどで対応致します。




[Q]


高校生/既卒ですが受験指導は受けられますか?



[A]


 当塾は基本として、社会人或いは大学生、大学院生等に対し、英語力の見直しを行い、弱点を穴埋めし、苦手意識を取り除くことをターゲットにしています。大学等での講義に不安があり着いていけない、大学院生(研究者の卵)であり多くの英語論文を今後読む必要があるが今の内に読解の力を飛躍的に高め将来につなげたい、業務で英文に触れる立場にあるが、ラクに読めるようになりライヴァルに差を付けたい、教養としての英語を深化させたいなどの方々のテコ入れを図る為に設立しました。繰り返しますが、大学受験英語を指導することが主目的として立ち上げたものではありません。即ち、受験までの限定された時間で英語の履修を進めるとの立ち位置には無く、当塾は基本的に<非受験指導塾>です

 読解力が身に付けば当然ながら大学入試問題に対応する実力は付きますが、ある程度英語の基礎学力が備わっており(条件としては塾長の英語コラムを必ず目通しし、内容理解がそこそこ可能であること−簡単な英文を見て日本語への言い換えが或る程度出来るレベル、が指導を受ける最低ラインとなります)、英語では他に負けたくない、一流大を受験したいとの強いモチベーションを持つ方であれば、高校生/既卒者であっても当塾は勿論指導可能です。進学校に在籍しているが英語につまづいてしまった、或いは伸び悩んでいる生徒諸君などは、最後はもちろん本人の意欲と頑張り具合、またその前提となる一定以上の言語的IQに掛かってはいますが、比較的短期間で挽回し伸びが期待出来るだろうと思います。但し、当塾は<非受験指導塾>ですので指導内容がご希望の大学の入試に直結する中身となるかの保証は出来ません。塾長は市販の定評ある英語参考書については一通り目通し入手しており −近年の英語参考書籍で88cm幅の書庫の棚の8段を取っています − 生徒さんの実力レベルに合致した適切なものを推薦することも出来ますが、受験に関する最新の情報等はご自身でアンテナを立ててキャッチして戴く必要があります。そしてそれを私にフィードバックして戴き二人三脚で戦略を立て鋭意目標に向かって進める遣り方で行きたいと考えて居ます。一流大を目指す者であればその程度のことは自身で検索出来る筈ですね。私の側はそれをバックアップする、或いは側方或いは後方支援する態勢です。まぁ要するに、大学入試を一種の資格試験とみなした上で一般人として指導します。

 本番前のスポット的な指導での対応も可能です。受験シーズンになると混み合いますし、また弱点などを知り得た上で効率的な指導を行う観点からも、出来るだけ早めの受講をお勧め致します。受験数ヶ月前になり、慌てて指導を求める生徒さんも見受けられますが、指導する側としても取り得る戦略が限定されてしまいます。数ヶ月早く開始しても僅かな金額の違いにしかなりませんが、実力は格段に培われます。勉学に関しては時間をお金で買うことが出来る訳ですが、この金額を惜しむ惜しまないで大きな差が出ます。

 高度な英文を読解する方法を指導することは勿論、AO入試で大学には入学を果たせたが、実は英語読解に対して苦手意識を抱えている学生に対し、高校卒業+αレベルの英語の実力を習得させるテコ入れ指導、短期指導も可能です。

 英語に対する苦手意識を持ちながら時間を過ごすのではなく、基礎力を叩き込んで豊かな未来を切り拓いて下さい。一生の宝となりますが、これほど安上がりな自己投資は他にないと思います。今受講を開始すれば僅か半年後には目からウロコが落ちているでしょう。




[Q]


入試に成功したばかりの若い学生の指導の方が良いように思うのですが



[A]


 受験英語をくぐり抜けた程度の大学生(語学関連学部や国際関係学部等の学生は勿論除く)や学部卒の社会人からの指導では実質、中高の補習+α程度が限界だろうと思います。彼らの実力では、東大生或いは医学部の学生にせよ、英語の学術論文を読みこなすのに辞書と首っ引きで四苦八苦が実情であり、ましてや英文の校閲、英語論文執筆など全く出来ません。自分がそれまでに経験して来た高校英語を受験生を相手に、自己の勉学の合間の体の良いアルバイト感覚であれこれ解説を加えるだけです。

 近頃、東大生である事を自ら売りに出し、英語が web で学べた、或いは勉学の進め方の本を執筆するなどの一般大衆相手の商業主義に傾いた後輩が散見されます。私としては若い貴重な時に目の前の勉学に励み、優れた教育環境の元で将来的に creative な価値を如何に生み出せるか必死に奮闘するのが妥当と考えますが、東大の(一部の)学生等も変容して来てるなぁと、OBである塾長はちょっと残念にも感じています。他の東大生が必死に勉学に励んでいる中で、その種の<今を目立ちたい>者はやがては劣位の存在となり、ひょっとすると相手にされ無くなるやもしれません・・・。

 他にも現役東大生や或いは医学部生だけで固めた塾業者も存在しますが(排他的でイヤミな雰囲気ですね)、私が東大生であった実情から鑑みるに、学部生では専門英語論文一つ読むのに四苦八苦し、ましてや論文執筆など全く出来ない程度の英語力ですので、これは生徒に自分は東大生から指導を受けているんだとの精神的効果を与える以上は期待出来ないでしょう。まぁ、それでも優れた受験成績を収めた経験からの指導を受けると同時に生徒側が緊張感を感じて勉強に遣る気が出ればそれはそれで良いとは思いますが。

 結局のところ、その様な者達では英語に対する狭い視野での場当たり的な受験指導にとどまる訳です。このことは、(参考書を執筆している様な)一部のエリート予備校指導者、経験者は除き、いわゆる巷の英語の家庭教師、塾講師にも然りで、彼らの経歴を見ると大手の塾などで指導経験が長い、どの大学に入学させたなどと決まり文句を謳う者が多いですが、それは日本固有のガラパゴス入試英語の指導には優れていることは意味しますが、本質的な英語の理解とはまた別の指導の可能性があり、要は日本国の大学入試突破に向けた専門学校の講師の域にとどまることになります。大学受験程度であればその様なヴェテラン指導者或いはエリート大学生らから最短効率的な指導を受けて入学を果たすのも勿論良いことであると思います。しかし、彼らの指導で目出度く入試を突破して医学部に入れたにしても、その後に伸び悩んで仕舞うのが実情で、おそらくは英語に対する妙なクセや構え−或いはひょっとすると根本的な不理解−が付いて仕舞っているからでしょう。そのことがその様な指導者の限界性を如実に示しています。英語の苦手な医者−密かにコンプレックスを抱えている者は案外多い−相手に論文読解を助ける類いの有料サイトは世に数多く存在していますが、それが実情を物語っています。

 本塾は非受験指導塾であると述べましたが、この様な受験の枠組みに閉じ込められることなく英文読解を指導することを方針としています。即ち、大学入試のその先をも見据えた指導になります。

 一般的な入試指導レベルなどに飽き足らない方々、もっと広い視野から英語を問い直してみたい、英語を一生の勉強の糧としたい、とお考えの方々は、業務でも毎日英文を扱っているその道のプロに指導を受けるのが最善でしょう。塾長コラムをお目通し戴ければお判りかと思いますが、英語成立の背景を含めた一段高い見地からの英語指導が可能ですが、専ら受験指導で遣って来た者たちは、過去問のデータを集積しそれを分析するノウハウは持っていてもそれ以上に無く、これは全く真似できません。各地の受験指導の英語塾のコラム記事などを概観しましたが、勿論優れた例外は有りますが、大半は、1つの語句の意味用法について中途半端な内容を解説したり、どこぞから丸写しにして来たが出典も明記しない様な記事の類いをブログと称して書いており、これではモノの考え方の系譜を示し、先人に対して敬意を表するとの、若者にとっての実は一番大切な躾けすら出来ないと感じます。




[Q]


無料で閲覧出来る当塾の英語コラムを読んでいれば十分ではないでしょうか?



[A]


 塾長が執筆中の英語コラムですが、毎回のトピックの何分の1かを敷衍してさっとコラム記事や youtube 動画を仕立てれば web 的には十分に通用するレベルのものがすぐさま1本作成できるであろう水準にあるものと自負しています (その様な行為は無論固くお断りします)。文法的解説に加え各例文で使用される用語の語法に関しても詳しく解説しています。いずれの例文も native で通常の頭脳を持つ者が通常利用する単語や表現を使用していますので、そのまま例文を暗記して口に出せるようにするだけでも相当の英語力が身に付くでしょう。毎日30分ずつ経文の様に音読してみて下さい!費用ゼロで英語力が身に付きます

 執筆内容のレベルですが、或る程度の英語基礎力の出来ている方が、アタマの中の英語知識を理路整然と再配列する為の内容となっています。進学校の高校出身以上の方でないと独学では付いていけないレベルではと思います。

 それは良いとして、私のコラム上で一通りの解説が終わるまでにはあと最低5年は掛かるだろうと考えて居ます。塾長の指導を直接に受ければ、塾長の持てる力量をその場で惜しみなく効率的に皆さんに投じることが出来ますし、まだコラムで扱われていない重要な内容、勘所、ノウハウを当然ダイレクトに学習することが出来ます。




[Q]


youtube の各種英語解説の動画を見ていれば十分ではないでしょうか?



[A]


 youtube にて native 或いは日本人の帰国子女などが英語の日常会話の言い回しや単語、文法の解説を多数行っており、確かにそれ自体は言葉の持つ語感の本質を掴む上で大変に有益であると塾長も感じるところです。単なる英和、英英辞典などでは理解出来ない言葉の真の意味を知る上で、既に欠かすことの出来ない、動画辞書としての地位を確実に占めていると感じるところです。当塾のコラムの中でもその様な動画の内、特に優れていると判断したものを適宜参照する様に配列しています(年間で100本近い動画を取り上げている筈です))。ちなみに、近頃は中学生レベル相手かと見える類いの、理念のない粗製英語解説動画が増大し、その様な低レベルのものは目にするだけで悪影響が出ますので呉々もご注意の程を!

 しかしながら、動画での限られた時間の中で言葉の解説を行う関係から、どうしても知識の断片的な切り売りに留まりかちになり、咄嗟の一言的な日常会話表現を覚えるのには重宝しますし、また易しい文法事項などを覚えるには役立つでしょう。しかし、英文読解、特に硬派な内容のものを如何に読み解いて行くかについては殆どこの種類の動画を見ませんし、また web に多々見られる英語の解説記事にしてもそれは然りです。要は、従来の紙媒体或いは電子媒体の英和辞書或いは英英辞典の個別の単語の記述や文法事項をやや拡張した程度に留まるものになりがちです。余談ですが、国内の web 英語解説記事や動画は、従来の国内受験英語の参考書の記事を鵜呑みにして単に取り込んた程度が多く、英語の原典やOED、或いは言語学の学術誌などにまで遡って考証したものは甚だ少なく、合理性の無い意味用法の羅列、或いは誤りを含んでいて、却って混乱させられる類いのものも多いのです。世界水準から見てレベルが低く、また指導内容が私から見て奇矯な、偏った視点に立つものであると感じることが多いですね。

 因みに英語の語源 etymology を探るにしても、フランス語やラテン語の知識が無いと実質先に進めません。大学等でこれらの言語を或る程度学習している必要があります。単に<英語圏に留学或いは滞在してして native speaker 並に日常会話や商業英語が喋れる様になったレベル>では、英語の深いところを指導する事は出来ません。中高生等への英検或いは英語に劣等感を覚える層への指導がせいぜいでしょう。北米に3億人以上居住する普通の者が話す英語をやっとこさ身に付けたは良いが、それ以外に中身や経歴を持たない巷の講師の事例を数多く見てきました。その先の段階を指導する者はほとんど見ません。

 上にも述べましたが、いわゆる受験英語のプロと自称する者の指導もこの程度に留まることが少なくないと思います。ごく少数の優れた例外を除き、自分で論文も書いたことのない者が大手を振っているのが殆どであり、彼らは英語論文のレフェリーの経験も有りませんから、目の前に出された英文の質を批判する力量をまず持ちません。受け身の姿勢で足りる大学受験指導まではおそらくそれで足りますが、その先の creative な力に繋がらないのです。率直に言いますが、彼らの指導のお蔭と甲斐有って医学部に入っても、その後長年が経過しても論文1つスラスラ読めない程度の英語力にとどまるのが実情です。当塾はその先を見据えて勘所を効率的に指導します。

 英文読解のノウハウに関しては、実際の高度な内容の文章に当たりながら、カクカクシカジカで読み解いていくのですよ、と、経験豊富な者から直接指導を受け、或る程度の場数をこなしていく以外に道はないだろうと強く感じています。まぁ、この世の全ての芸事と同じですね。




[Q]


薬学部、医学部、獣医学部、国立・私立難関大学の受験を考えています。それに対応して貰えますか?



[A]


 当塾では他の英語塾等とは異なり、受験或いは何かの資格試験の門をくぐれる対応をすればそれで良いとのスタンスにはなく、それ以降の、将来役に立つ血肉となる揺るぎない英文読解力を涵養する事を第一の目的と捉えています。それをまずご理解戴きたく思います。

 しかしながら、難関大学の入試とは言っても、専門性をテストされるのではなく、将来専門に進む為の基礎的な英語力が土台としてしっかりと身に付いているかが判定されますので、当塾は大学入試を直接にターゲットとするものではありませんが、当然入試に対する実力は指導を通じ涵養できます。各大学の特色に対応した戦略は取り得ますが、上のQ&Aにても述べた様に、指導を受ける本人が自己の受験戦略と計画を基本的に打ち立てる必要があります−高い志を抱く者であればその程度の事は出来て当然ですね。その情報をこちらに伝えて戴き、コーチ役の塾長との二人三脚でタッグを組んで学習を進めることになります。

 即ち、もしあなたが真摯にハイレベルの学部に進学を希望するのであれば、指導する私の側も真摯に対応して邁進しますが、これはお互いの人生の時間を敬意を持って色濃く大切に過ごすことに他なりません。

 塾長の本業が医学、生物学ですので、医学的な内容の過去問の解説などには文系大学出の指導者(国内の市井の英語指導者はこの様な経歴の者がほとんどであり、科学論文の執筆、校閲などの経験はほぼ皆無です)と異なり、深い観点から解説することが可能です。




[Q]


現在どの様な生徒を指導していますか?



[A]


 2023年11月時点で、国立大医学部の社会人編入枠を突破したいとご希望の社会人の方(通信添削指導)、法科大学院に進学したが英語を基礎から再び学び直したいとご希望の社会人の方(実対面指導)、また医学部或いは旧帝を志望している都区内中高一貫進学校在籍の高校生(実対面指導)2名、上位医学部を目指す既卒生1名をを本塾生として指導しています。いずれも英文読解力を確かなものとしたいと希望される生徒さんです。英語履修度の確認後、市販の或いは定評ある(絶版の)参考書類、入試過去問、web サイト、動画 −常に最新の動向をリサーチしています− などを活用し、単語塾語並びにそれを用いての例文暗記を土台に、英文法、読解、英作文、ヒアリング、スピーキングについてテコ入れ的な徹底指導 (実質的に付きっきりの指導形態です) を行っています。

 本塾での指導とは別に、塾長宅近傍の個別指導塾にて、主に公立校の中高生十数名に対する直接対面英語指導を2023年3月末まで行っていましたが、偏差値70弱の都立高を志望する生徒さん(合格しました)も混じってはいましたが、中堅校、英検3級、準2級、2級取得を目指す生徒さんの指導が多かったですね。

 この様な豊富な経験から、生徒さんのどこに弱点があるのかを見抜き、その生徒さんに適したルートマップを描き、先を見据えて効率的に指導することが可能となっています。

 塾相手にのみしか教材を販売しない出版社も幾つかありますが、当塾はその様なところと提携していますので専用教材が入手可能です。これらは主に中高生の補習関連教材がメインとなりますね。





[Q]


指導を開始する前にお試し指導は可能ですか?



[A]


 塾長は学生/院生時代にも家庭教師や塾教師を数多く経験してきましたが、個別訪問指導の場合は指導する側と指導を受ける者との間の波長が合う合わないが必ず出て来ます。合わない場合は学習効果も期待できなくなりますね。そこで一度 1時間程度のお試し指導+ご相談を受けてのちに、最終判断をして貰うことが可能です。当日に4000円+交通実費のみお支払い下さい。また添削指導に関しては、チケット方式を採用しており、必要な都度チケットを購入するシステムでので長期の縛り等もありません。まずはチケットを1枚購入してお気軽にお試し戴ければと思います。




[Q]


得意分野は何ですか?



[A]


 大学入試の英文では高度な感情表現に満ちた文学作品、或いは  native  でも難解な哲学の分野などは出ず、基本は構造を紐解けば理解可能な評論、科学解説記事 (更にその内容を平易に加工したもの) などが一般的です。実は学術論文なども専門用語は頻出するものの、文章の構造自体は簡潔明快であり、誰もがぶれずに内容を理解できる記述となります。従って自分の専門分野の専門用語が満載の分野の学術英語が得意と言えば得意ですが、英語の Wikipedia 或いは native の作成したweb 科学記事程度の記述でしたら余程の特殊な専門用語でも無い限り、分野に関わらず大方そのまますらすら語順通りに理解は出来ますね。現時点で法科大学院の生徒さんの可なり難解な法学課題論文なども指導していますが、専門用語の的確な日本語への置き換えは別として普通に読解指導出来ています。




[Q]


指導対象とする英文はどのようなものですか?



[A]


 上でも触れましたが、当塾で読解法を指導する対象は、文学作品やそれ自体の解釈、理解が困難な哲学概念を語る文章ではありません。一般人の常識有る頭脳レベルの者が英語圏で目に触れるレベルの文章を対象にしますが、硬いレベルの文章、評論文、論理構造の明確な論文レベルも対象として扱います。

 高名な文学者のものであれ、何を語っているのか明確性の低い、省略に満ちた文章、文意に思わせぶりな多義性を含ませた様な文章は、当塾は英文学の解釈を指導する塾、文体を論じる塾では有りませんので指導対象とはしませんが、一般的な英文読解の基礎が出来ていれば当然それらの<解読>も可能になります。

 巷の web サイトでは、文学作品等から明確性の無い英文、詰まり悪文を単独に切り出して示し、意味が分かりますか?、日本人は誤訳しがちです、などの煙に巻く様な指導もどきを行う者、或いはその種の書籍も散見されます。その様なサイトの主宰者或いは執筆者の来歴を見ると英文学や英語学に専門性を持たない学部出身者或いは現地商社滞在経験者などであり、私はそれを知り矢張りそうかと納得します。そもそも英語の文章とは単独のものを切り離して理解するものではなく、前後の文章の流れ(文脈、context)から文意を初めて明確にし得るものです。英語なる言語はとはそのような色彩−文脈依存性−を強く持つ言語体系です。従って、この文の意味が分かりませんと切り離された英文の意味を尋ねる者が仮に居た場合、当人は英語の本質が全然分かって居ない素人さんだと私は即座に判定しますね。

 そもそも、商売関連の英語の遣り取りオンリーや現地での日常会話の遣り取りの経験 (いずれも定型的思考、表現でほぼ足りる − 定型表現をアタマに押し込んでしまえばそれで良い)、或いは叩き上げの見よう見まねの翻訳者上がりでは、どうやって自分の高度な自由意思、思考概念を英語で表現しようか、と格闘したことが無いと想像され、どうしても場当たり的な、知識の切り売りの指導に留まってしまいがちでしょう。まぁ、その手の者が中高生や英語初心者、TOEIC、英検受験生等を相手に市販の参考書、教本を元にメシを喰うのは完全に自由ですが、減点主義的な−生徒、読み手に上から目線でマウントを取りがちとなる−彼らの指導法では、伸び伸びとした指導は困難となり、生徒、読み手を困惑、萎縮させる害が出るのではと危惧します。本当は(口語表現では)こう言うのが正しいんだよ、との切り売りの指導となり、語学としての英語−他言語の比較を通じて英語の立ち位置を共に考え指導することは難しいのではと想像します。本来の正しい指導は英語の正当な骨組み(文法、論理構造)と表現(状況に応じた語法)を教え、あとは間違ってもいいから自分で好きなことをまず英語で語ってみなさいと生徒側からのアウトプットを誘うものとすべきですが、この精神が忘れられがちです。native はこんな言い方をするんだ、お前の英語は正しくないとの英語に対する受け身の姿勢、減点主義に染まり(これとて実はたかが現地中学生の会話レベルの話!)、英語を道具としてまずは兎に角使って遣ろう、の精神がいつしか萎縮してしまうのです。この過程で会話力は勿論のこと、広い観点からの語彙や文法に対する研ぎすましが spoil (ダメに)されて仕舞うのです。


 これは実は youtube などでの web 動画で再生数を稼ぐ、帰国子女が主宰する英語動画でも同じです。英語の話せない一般日本人に対し、native であるとの<絶対的>優位性に立ち、自分が聞き知った informal な会話表現を開陳し、日本人の使う英語がおかしい、そんなことを口にすると相手に怪訝に思われる、嫌われるなどの、日本人の英語コンプレックスと心配性につけ込んだ、自己の優位性に立つ<指導>を続けます。しかし、所詮彼らは只の帰国子女のnative 上がりで、言語学者、言語指導者としての心構え・裏打ちや指導哲学を持ちませんので、脈絡無い切り売りの指導の域を出ず、当人自身が formalな英文に向き合った事も無かろうと想像され、やがてはネタ切れになり数年で消えゆくとの按配です。彼らの欠点を知った上で有効活用するのがコツですね。

 最近では留学後に動画サイトを開設する者も多々出て居ますが、中には勘所良く指導を行う大変優れた者も散見する様になりました。その様な者達は明らかに語学習得を深めようとの意識に立つインテリ層であり、指導に一貫性と合理性、またツボを教える感性を持っていますので、私も推薦するレベルです。一方、native の動画でも、お前の単語の発音は間違っていると、世界語としての英語を見る視点になく重箱の隅を突く様な狭い了見のものも実際ありますが、native の英語指導者だからと言って優れている訳では無いことに注意する必要があります。まぁ、いずれも玉石混淆ですが、優れた者は限られると言うことです。

 英語は意思疎通を図る為の汎世界的に便利な道具なのですが、日々如何にして、限定された時間内に合理的に真意を伝え合うかに考察と工夫を行う、同時通訳者に弟子入りする方が遙かに英文解釈力の養成に資するところがあるでしょうね。彼らは煙に巻く英文では無く、日々の切磋琢磨を通じ同じ概念を平易で誤解の生じない英語表現で瞬時に伝える優れた能力を有する者が多いのです。当塾でも、全ての英文に対して同時通訳者の視点をできる限り取り入れる様に図っています。文学もどきで勿体を付ける、或いはそれに逃げるような、従来からの日本の英語指導者の悪癖は徹底的に排除する方針です。